ホンダF1田辺TD予選後会見:ポール獲得は「“レッドブル・ホンダ”が努力した結果」ハミルトンのコメントには驚き

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2021年06月20日 16:11  AUTOSPORT web

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写真田辺豊治 ホンダF1テクニカルディレクター 予選インタビュー
田辺豊治 ホンダF1テクニカルディレクター 予選インタビュー
 2021年F1第7戦フランスGPの予選は、開幕戦以来となるマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がポールポジションを獲得。モナコ、アゼルバイジャンという直近2戦の市街地コースで速さを発揮しながら、赤旗中断でポールポジションを逃してきただけに、「全ドライバーがきちんとアタックした状態でのポールポジション奪取の意味は大きい」と、ホンダF1の田辺豊治テクニカルディレクターは総括した。

 一昨年まで苦戦したパワーサーキットのポール・リカールでの予選結果に、ホンダの技術陣がいっそう自信を深めたことは確かだ。「(高速の)セクター2では、ホンダにかなわなかった」というルイス・ハミルトン(メルセデス)のコメントに対して田辺テクニカルディレクターは、「ホンダに勝てないという言い方は間違っていますね。レッドブル・ホンダに勝てないというのならわかりますが」と、余裕の返しをしていた。

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──予選の総括からお願いします。

田辺豊治テクニカルディレクター(以下、田辺TD):(マックス・)フェルスタッペンがポールポジション、(セルジオ・)ペレスはちょっと失敗したこともあり4番手でした。真ん中に2台のメルセデスを挟む形になりましたが、まずはポールポジションを獲れてよかったです。(ピエール・)ガスリーも6番手、この3戦は予選ですべて6番グリッド以内と好調です。

 残念ながら角田(裕毅)はQ1開始早々にバリアにぶつかってしまいました。パワーユニットに関してはダメージはありませんが、グリッド最下位になりました。ペース自体は悪くないので、決勝レースではきっちり走ってもらえればと思います。

──フェルスタッペンの今回のポールポジション獲得にはどんな意味があると捉えていますか?

田辺TD:モナコ、アゼルバイジャンでも速さはあったのですが、いずれもQ3での赤旗中断に阻まれてしまいました。それが今回は全ドライバーがきちんとアタックできました。そこでポールポジションを獲れた意味は大きいと思います。本人(フェルスタッペン)も過去2戦はフラストレーションのたまるQ3だったと思いますが、そこはよかったです。

 もうひとつは、市街地コースだけでなく、パーマネントコースでも速さを発揮できたことですね。フェルスタッペンのポールポジションだけでなく、3台がトップ6内に入りました。もちろんレースの結果がすべてですが、3連戦最初の予選としては悪くなかったです。

──ペレスがQ3の1回目アタックで、「パワーのドロップがあった」と言っていました。2回目のアタックは大丈夫だったようですが、ほかの2台にも同じような症状はあったのでしょうか?

田辺TD:ありません。

──エネルギー切れのような、エネルギーマネジメント系の問題だったのですか?

田辺TD:違います。

■ポールポジション獲得は、ホンダだけが頑張ったわけではない
──角田は、クラッシュ後にギヤが入らずピットに戻れなかったわけですが、ギヤボックスへのダメージなどはないのでしょうか?

田辺TD:まだ本人(角田)にも会えていなくて、チームからの情報も受け取っていないので、そこはわからないです。

──初日より風のコンディションはよかったようですが、それも好結果に影響したのでしょうか? 初日は高速のセクター2で、ラップタイムはチーム別で4番手くらいでしたが。

田辺TD:初日のような突風は少なかったですね。それによって安定して走れたということはあります。初日のデータを見直して、いいところは伸ばす、劣っているところは改善する。それはパワーユニット側も同様で、その対応を取ったことが功を奏したと思っています。セクター2の長い直線についても、もちろん対応しました。

──そのセクター2でフェルスタッペンが予選最速、セクター3の最高速もトップでした。ドライバーふたりも「うちには素晴らしいエンジンがある」「ホンダはいい仕事をしている」と絶賛したり、一方でルイス・ハミルトンが「セクター2ではホンダにかなわなかった」と言っています。それらのコメントはどう感じていますか?

田辺TD:ポールポジションを獲っていますので、セクタータイム最速についても特に驚くことではないです。ポールポジション獲得は、言うまでもなくみんなの努力の結果であり、ホンダだけが頑張ったわけではない。ハミルトンがなんと言ったのかは把握していませんが、ホンダに勝てないという言い方は間違っていますね。レッドブル・ホンダに勝てないというのならわかりますが。

──一般論として、新品エンジンと5〜6戦使ったエンジンとで、パワー差はどれくらい出るものなのでしょうか。ハミルトンも、ホンダは今回フレッシュエンジンを投入したからという言い方をしていましたが。

田辺TD:はっきりと答えるのは難しいのですが、たとえば昔、予選一発だけを想定したエンジン、あるいはレースの300kmだけ保てばいいエンジンを作っていた頃に比べると、パワー差はまったくないと言っていい範囲です。その意味ではハミルトンのコメントは驚きです。逆にメルセデスは新品と中古でそんなにパワー差があるのか知りたいぐらいです。
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