桃森ミヨシ『悪魔とラブソング』Huluオリジナルドラマ配信開始 連載当時の思い出も語る

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2021年06月21日 10:01  リアルサウンド

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『悪ラブ』桃森ミヨシ、連載時の思い出語る

 Huluオリジナルドラマ『悪魔とラブソング』の配信が6月19日にスタートした。『悪魔とラブソング』は、「マーガレット」(集英社)にて2007年2号から2011年9号まで連載されていた人気少女漫画。


関連:【画像】Huluオリジナルドラマ『悪魔とラブソング』メインビジュアル


 歯に衣着せない発言と行動から「悪魔」と呼ばれている美少女・可愛マリアが、クラスメイトたちの建前や嘘を暴いていくストーリーが痛快。物語が進むにつれマリア自身にも変化が訪れ……。ドラマで美しい歌声を持つマリア役を演じるのは浅川梨奈。日常をマリアによって乱されながらも、徐々に心惹かれていく目黒伸役を飯島寛騎が演じ、奥野壮、小野花梨、山之内すず、吉田志織らが脇を固める。


 少女漫画のヒロインとしては異質なマリアの設定について、原作者・桃森ミヨシは「(連載)当時ちょうど『空気を読む』ということが正義のように言われていた頃で、不器用でそれができない人を描きたい」とキャラクターを考えたという。


 桃森は当時のことを思い出し「ドラマでは描かれていない部分なんですけど……」と前置きしつつ、「マリアの女子校時代の親友との決別回はかなり苦労しました。2人にとってどんな解決策がいいのか、どう仲直りすればいいのかが分からなくなって。そんな迷いのある気持ちでネームを提出するので、担当さんもOKを出してくれず。そこで助けてくれたのが、後々『菜の花の彼−ナノカノカレ−』(集英社)でコンビを組むことになる作家の鉄骨サロでした。2人はどうやって仲直りすればいいと思う? と聞くと、『今は仲直りしたくないんじゃない』と言われて目から鱗。その回は25ページを2日半で描きました。寝られなかったのもありますが、とにかく忘れられない回です。最後までこだわって待っていてくれた担当さんと、鉄骨がいなかったら『悪ラブ』を続けられませんでした」と原作ファンにはたまらないエピソードを語ってくれた。


 なおドラマ化に併せ、『悪魔とラブソング』新装再編版全8巻が順次発売中(1〜3巻:発売中、4〜6巻:6月24日発売、7〜8巻:7月21日発売予定)。8巻には、現在「マーガレット」で短期集中連載されている番外編「悪魔とラブソング アンコール」も収録される。当時『悪ラブ』を楽しんでいたファンはこちらも見逃せない。


 桃森は「ドラマからでも原作からでもどちらでもいいので、両方見て違いを楽しんでいただけると嬉しいです」とコメントしている。


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