インド五輪委が「特定の国の行動規制は差別」で反発 参加ボイコットが連鎖する恐れも

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2021年06月22日 10:00  AERA dot.

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写真五輪マークのモニュメント(c)朝日新聞社
五輪マークのモニュメント(c)朝日新聞社
 インド五輪委が、新型コロナウイルスの感染対策で特定の国から参加する選手の行動規制を強める方針を示した東京五輪・パラリンピック組織委員会に、「不公平で差別的だ」と反発する文書を送った。インドの複数のメディアが20日に報じた。

 現地のメディアによると、インド五輪委は、選手たちはすでにワクチンを接種済みで、来日前の7日間に毎日PCR検査を受けるなど十分な対策を講じるとして、「日本への入国が認められるのは競技の5日前で、直前の調整しかできない。これでは競技に臨む選手に不利に働く」と規制が厳しすぎることを訴えた。五輪憲章は「いかなる種類の差別も受けることなく、スポーツをする機会を与えられなければならない」と定義している。

 一般紙の運動部記者は「インドの主張も一理あります。そもそも、五輪はウイルスが世界中で感染拡大している状況での開催を想定していない。組織委員会は感染をできるだけ抑えたいという思いで行動規制に踏み切っていますが、行動規制された国からすれば差別されているように感じる。インド側も引き下がれないでしょう。五輪参加をボイコットするような事態にならなければいいですが……。他国もインドと同様の訴えを起こす可能性があり、予断を許さない状況です」

 コロナが世界中で猛威を振るい、死者数は380万人を超えると言われている。ここまでウイルスが感染拡大している中で、大規模なスポーツイベントを開くことは過去にも例がない。1920年にベルギーのアントワープで開催された五輪も、2年前にスペイン風邪が欧州で大流行していたが、東京五輪とは状況が異なるという。

「多くの文献によると、スペイン風邪は1920年の五輪前に欧州全体で感染が収束していることが確認できます。アントワープ五輪の参加国・地域数は計29で欧州の国が大半。参加選手も2607人と東京五輪よりはるかに小規模です。スペイン風邪が蔓延したアントワープで開催できたのだから、東京五輪でも開催できるというのは詭弁です。東京五輪は人流、物流の規模が当時と全く違うし、コロナと一口に言っても様々な変異株があり、ワクチンが効かない恐れもある。いくら水際対策をしても感染爆発のリスクは消えない。五輪開催はそれほどのリスクをはらんでいるんです」(前出の運動部記者)

 SNS、ネット上では、「インド、東南アジア、南米、アフリカ、一部のヨーロッパでコロナ禍の収束にはまだ至らずの状況。練習も予選もできない国、地域が多数ある。これでは、全世界の選手たちがフェアに同じ条件で、メダルを目指して競う大会にはならない。もしも開催されたら、コロナ禍のために不本意にも参加できなかった選手の悔しさは底知れないだろう。そして、有力な選手の不参加、調整不足で、日本選手団のメダルが前回大会より大幅に増えても手放しに喜ぶことなど到底出来ない」、「どちらの言い分も正しい。日本としては、インドは感染爆発中であり強力な変異株が入ってくる危険性があるのだから厳重管理策は当然。インドとしては、自国競技者だけ厳重な管理下で行動制限されたら公平な競技環境ではないではないか、これも当然の主張。全ての誤りは、こんな状況下でオリンピックを開催すること。コロナ感染の『安心・安全』を追求すればインドだけではなく、変異株の感染者が再度増えているイギリスやブラジル等も徹底管理しなければならないが、これからこの関連のトラブル続出だろう」などのコメントが。

 インド五輪委の訴えを受け、東京五輪・パラリンピック組織委員会が行動規制を見直すことは考えにくい。日本とインド間の問題にとどまらない可能性があり、世界各国はその動向を注視している。(牧忠則)

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このニュースに関するつぶやき

  • インドの気持ちは分からなくもないが、実際に変異株の感染者が多くいる状況では日本はもとより他国からの参加者の為にも「お互い様」と言う事で正直プレーブックに従うべき。
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  • G7は東京五輪開催支持。対中共の政治的な意味合い強い。ワクチン有りきのWHOの方針に逆らえない日本。イベルメクチンとヒドロキシクロロキンを治療薬として承認すべき。
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