セビージャのフレン・ロペテギ監督が、トッテナムからの招へいオファーを拒否したようだ。スペインメディア『カデナセール』を引用しイギリス紙『イブニングスタンダード』が伝えている。
トッテナムは今年4月にジョゼ・モウリーニョ前監督を解任。2020−21シーズン終了まではライアン・メイソン氏が暫定で指揮を執っていたが、シーズンオフに突入し新監督を探している。
同クラブの新指揮官を巡っては、2014年夏から2019年11月までチームを率いたマウリシオ・ポチェッティーノ元監督(現パリ・サンジェルマン)の復帰や、今季までインテルを率いていたアントニオ・コンテ氏、今季までローマを指揮していたパウロ・フォンセカ氏の就任なども噂されていたが合意に至らず。今季までナポリを指揮し2021−22シーズンからフィオレンティーナの監督に就任する予定だったが、補強方針をめぐってクラブの上層部と対立し取り消しとなったジェンナーロ・ガットゥーゾ氏やアヤックスのエリック・テン・ハーグ監督、ドイツ代表指揮官が内定したハンジ・フリック監督など多くの名前が挙がっていたが、正式に決定していない。
交渉が難航しているトッテナムはロペテギ監督に白羽の矢を立てアプローチしたものの、同監督は拒否したようだ。
『カデナセール』のインタビューに応じたセビージャのホセ・カストロ会長はロペテギ監督へのオファーが殺到していることを明かしつつ信頼を口にし、応じることはないと断言した。
「フレンが電話で教えてくれたんだ。耳をかすべきではないようなオファーや目もくらむようなトッテナムからのオファーを受けたとね。だが彼はこれまでの思い出を忘れることはないしここでモチベーションにあふれていると言っていたよ」
「私たちは彼を信じ2年の契約延長をしたし、彼はきっとクラブに多くのものをもたらしてくれるだろう。彼は能力もリーダーシップも毎日発揮している。監督の中にはお金で動く人もいるけど、彼はここでの生活に満足していると明言している。ここ以上に働きやすい場所を見つけるのはとても困難だとも言っていた」