【アンチエイジング】シミ・シワ予防に「高カカオチョコレート」がおすすめの理由って?

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2021年06月24日 06:51  ウレぴあ総研

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普段、子育てで忙しい中、自分の肌の調子が気になることはありませんか? なんだか肌がカサつきやすくなったり、肌の調子が良くないと感じたりすることもあるかもしれません。

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実はそれ、身体の抗酸化力が低下しているサインのこともあるのです。抗酸化力といえば人体に悪影響を及ぼす活性酸素に対抗する力のこと。抗酸化力が落ちると、シミやシワなどの肌老化リスクも高まるため、注意したいところです。

そこで今回は、活性酸素による肌老化におすすめの食品を専門家の解説の下、ご紹介します。

■肌がカサカサ…それって抗酸化力低下のサインかも!?

酸化ストレスや抗酸化力に詳しい慶應義塾大学医学部の井上浩義教授によると、肌のカサつきなどは肌のターンオーバー低下からくることがあり、身体の抗酸化力低下の分かりやすいサインだと述べています。

井上浩義教授(以下、井上)「自分自身の抗酸化力が低下しているか、その分かりやすい目安は肌のターンオーバーの低下です。

例えば湿度の高い季節や十分に加湿した部屋で過ごしているのに、肌がカサカサになったり、秋口であれば、夏の日焼けがなかなか治らないといった症状がある場合、抗酸化力が低下しているといってよいでしょう」

■酸化によるシミ・シワ肌の老化リスク

そもそも、抗酸化力が低下しているとはどのようなことをいうのでしょうか?

日々の生活の中で、私たちの体内では健康を守るために活性酸素が産生されています。しかし、それが過剰に産生されてしまうと、人体に悪影響が及んでしまうのです。

過剰な活性酸素は、細胞やDNAを傷つけ、シミやシワといったお肌の老化の原因となり、損傷したDNAはがん化する原因となる場合もあるといわれています。

また、脂質や糖質が酸化されていくと動脈硬化などの心血管疾患や生活習慣病などをもたらす要因ともなります。さらにアルツハイマー病やパーキンソン病など、高齢者に多い脳の病気でも、神経の酸化が関与していることが知られています。

そのような恐ろしい活性酸素が日々、体内で産生されているのにも関わらず、人が常に元気でいられるのはどうしてなのでしょうか。それは、人には活性酸素から自分を守る「抗酸化能力」が体内に備わっていることと、外部から「抗酸化物質」を摂取していることが理由です。

人は、食事をするときに「抗酸化物質」という活性酸素の発生を抑制したり、活性酸素を取り除く作用(抗酸化作用)のある栄養成分を取り入れています。具体的にはビタミンCやE、ポリフェノールやカロテノイドといった成分です。

■抗酸化成分たっぷりの高カカオチョコレートはおすすめ食品

井上教授によると、肌のターンオーバーの低下が気になる場合には、抗酸化成分を積極的に摂取するといいそうです。

中でも、高カカオチョコレートはカカオポリフェノールという抗酸化成分がたっぷり含まれているのでおすすめとのこと。

そこで、高カカオチョコレートを摂取する場合の疑問点を井上教授に伺いました。

ーーなぜ数ある抗酸化成分を含む食品のうち、高カカオチョコレートがおすすめなのでしょうか。

井上「ポリフェノールは腸からの吸収がむずかしい成分です。一方、食事の成分は油と一緒に取ると体への吸収が高まります。チョコレートには脂分も含まれており、ポリフェノールがとても体の中に入りやすい食品です。

チョコレートを食べるとおよそ30分ほどでポリフェノールの血中濃度が上がっていきます。

またカカオポリフェノールの濃度が高くなるほど活性酸素を消去する力が高いことが学術論文で明らかになっているため、できるだけカカオが豊富に含まれた高カカオチョコレートを推奨しています」

ーー高カカオチョコレートを毎日摂取する場合、1回の量はどのくらいが良いでしょうか?

井上「1日2回摂取すると仮定して、1回の摂取量は10g程度(ポリフェノールとして250mg程度)が無理なく摂取できる量です。また、これは厚生労働省が間食の目安とする1日200kcalにも合致しています」

10gは、市販の高カカオチョコレートでいえば一口サイズのもの1枚が5gなので、2枚程度に相当します。つまり、1日2回、1回の量は4枚というのが目安ということですね。

ーー高カカオチョコレートを料理に入れても良いですか? 溶かすと効果が変わるなどあるのでしょうか。

井上「高カカオチョコレート中のポリフェノールは、一部に熱によって化学構造が変わるものも含まれています。

一方で、そのように化学変化したポリフェノールも抗酸化能力に変化はありません。従って、加熱・調理しても問題ありません。加えて、高カカオチョコレートの特徴である食物繊維も加熱によりその特徴を変化させません」

ーー高カカオチョコレートは、砂糖なしのものでも、食べすぎるとデメリットはありますか?

井上「最も顕著なデメリットは脂肪摂取です。ただし、先ほどの10g程度の高カカオチョコレートは60kcal弱のカロリーですので、食べ過ぎなければ問題ありません」

ーー他に、シミ・シワ予防におすすめの、ポリフェノールを含む食品はありますか?

井上「日本人に最もなじみ深いのはお茶だと思います。近頃は、飲料としてのお茶だけでなく、料理や菓子用に抹茶を常備している家庭も増えています。

お茶や抹茶などを多用途に使用することが推奨されます」

■抗酸化成分は「毎朝」摂る習慣付けを

ポリフェノールは、毎日、そして特に朝の時間帯に摂取するといいそうです。

■毎日摂る必要がある理由

井上「どんなものも食べすぎは良くありませんが、ポリフェノールは体に蓄積することができない成分であり、毎日補うことが大切です」

■「朝」摂るといい理由

井上「抗酸化物質は基本的には、1日のうちいつ摂取しても問題ありませんが、朝に摂ることが最も効果的です。それは、夜に活動する生活ではない一般的な生活を送っている方は、酸化ストレスが、朝に最も高くなるためです。

人は、朝起きると紫外線を浴び始め、呼吸が活発になります。人が寝ているときの平均呼吸回数は、1分間で6回程度だといわれていますが、起床後、椅子に座っているだけでも3倍程度に増加します。その後、昼から午後には活性酸素に対する防御機能が働いてきて酸化ストレスは低下します。そして、夕方になると紫外線を浴びなくなるため、酸化ストレスはさらに下がってくることになります」

日々の食生活では、さまざまな食品をバランスよく摂りながら、シワ・シミなどの肌悩みをはじめ、健康全般を考えたときに、ポリフェノールを多く含む高カカオチョコレートやお茶などを意識的に、朝に摂取するのを習慣付けするのも良さそうですね。

【取材協力】井上 浩義教授

慶應義塾大学医学部 化学教室(日吉主任) 医学部・病院放射線安全管理室

医学博士、理学博士。九州大学理学部化学科卒業、同大学院理学研究科博士課程修了。平成22年度文部科学大臣表彰科学技術賞、化学コミュニケーション賞2012など受賞多数。また、2008年度から9年連続、慶應義塾大学医学部ベストティーチャーアワード受賞。日本における油・ナッツ類研究の第一人者。著書に『知識ゼロからの健康オイル』(幻冬舎)、『知らないと危ない 毒の話』(アーク出版)、『カカオでからだの劣化はとまる』(世界文化社)など多数。

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