あの花10周年KVの裏話を田中将賀が次々と明かす、長井龍雪・岡田麿里のアイデアも

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2021年06月24日 11:58  コミックナタリー

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写真「劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」トークショー付き上映会より。左から長井龍雪、田中将賀。(c)ANOHANA PROJECT
「劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」トークショー付き上映会より。左から長井龍雪、田中将賀。(c)ANOHANA PROJECT
「劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」のトークショー付き上映会が、去る6月23日に東京・新宿バルト9にて実施された。

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TVアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の10周年を記念して、最終話の放送日からちょうど10年を迎えた2021年6月23日に行われたこの上映会。トークショーには監督を務めた長井龍雪と、ぽっぽこと久川鉄道役の近藤孝行、そして事前の告知では出演予定がなかった、キャラクターデザイン・総作画監督を担当している田中将賀が登壇した。

長井監督が「今日初めて劇場で作品をご覧になった方はいらっしゃいますか」と聞くと、客席ではぱらぱらと手が挙がる。それを見て田中と「うれしいですね」と頷き合った長井監督は、「上映当時はまだ知らなかったりして映画館で見られなかった方も、その後作品を知って今日足を運んでくれたということですよね」と微笑んだ。また上映会のチケットが販売開始から5分ほどで売り切れたという情報を聞いた田中は、客席を見渡し「この人数はビビりますね」と改めて作品の人気を実感した様子。近藤が「チケットが5分で売り切れて、こんなに当日お客さんがいらっしゃって……これはもう続編作るしかない」と言うと、賛同の拍手が沸き起こった。

続いて話題は、長井監督らのそばに置かれた「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」10周年キービジュアルに移る。同ビジュアルを手がけた田中は「『なんか描いてください』って感じで頼まれて、いろいろ案を出して、最初はTVアニメや劇場版ぐらいの、高校生のじんたんたちを描こうとしていたんです。でもそれだとせっかくの10周年なのに特別感がないなあと悩んで。だったらTVアニメの第1弾キービジュアルと同じ構図で、キャラだけ成長させるとエモいんじゃないかと」と10年後のじんたんたちを描くに至った経緯を説明。「最初は僕1人でキービジュアルの作業をしていたんですけど……『なんで俺1人がこんな苦労せなあかんねん』という気持ちになって(笑)。長井さんや(脚本を担当した)岡田麿里に『相談乗ってよ』と話を持ちかけました」とおなじみの3人で話し合ったことを明かし、じんたんが被っている帽子を指しつつ「例えばこれはじんたんのお父さんの帽子の、色が違うものなんですけど、長井さんから『被せたほうがいいんじゃないの』と言われて」と話した。

さらに田中の解説は止まらず、「作品のタイトルロゴに花びらがあるんですけど、TVアニメのものはピンク、劇場版のものは緑、そして今回の10周年のものは黄色なんです。だから各キャラのビジュアルには、黄色をワンポイントとして入れています」とコメント。その後も「『あの花』では各キャラクターを象徴する花が決まっていて、めんまの場合は勿忘草(わすれなぐさ)なんですが、その勿忘草をぽっぽのアロハシャツやつるこのスカーフにもデザインして……」「ゆきあつの格好については岡田さんのアイデアも入っています。腕に抱えているジャケットはもともと着せていたんですけど、『脱いでいたほうが元ネタになったキービジュアルとの対比になるんじゃないか』って言われて」と次々に制作秘話が披露された。

「劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」公開当時を振り返る場面では、長井監督が「ひたすら緊張していましたね。こんなに長尺の作品をしかも劇場で上映してもらえるというのは初めてで、試写会も初めてだったし……」と回想。田中からはじんたんたち5人でかくれんぼをすることになった場面のアフレコについて「鬼になったぽっぽが100まで数えるときの収録で、てっきりこちらは途中から数えると思っていたんですけど、近藤さんはいい人だから1から始めてくれて。ほっこりしました」という心温まるエピソードが語られ、拍手が起こる。思わぬ暴露をされた近藤は「僕も今、そのときのことを鮮明に思い出しました。冷や汗をかきました」とはにかんでいた。

最後に3人からそれぞれ、観客に向けてメッセージが送られる。近藤は「10年間があっという間すぎてついこの間のような感覚なので『もう10年経ったんだ』とびっくりしています。ここからほかのキャストさんと皆さんの前に立つこともあると思うので、そのときも楽しんでいただけたらなと思います」と話し、「僕もエンジンがかかってきたところで、僕と田中さんが実は専門学校の同期だったというエピソードも用意していたんですけど……それはまた違うところでお話しできたら」とトークの終了を惜しんだ。

田中は「10周年キービジュアルについてはさっきいろいろまくしたててしまったんですけど、それぐらいの思いを込めて描いたんですね。そしたらSNSなどでもすごくいい反応をいただけて、勇気をもらえたというか『ちゃんと受け止めてもらえるんだな』と感じました。それを今日もお客さんを前にしたことでさらに実感できて。これからも実は『あの花』の絵を描く予定が詰まっていますので、いただいたエネルギーをそこにぶつけていきたいなと思いました」と意気込む。最後に長井監督が「本当に10年経ったんだなあと、こういうイベントに出演させていただいて改めて実感しています。今年は10周年ということで再放送やイベントなど、いくつか用意していただいてますので、それを皆さんと一緒に楽しめたらなと思います」と締めくくり、トークショーは幕を閉じた。

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