【本日公開】「ピーターラビット2/バーナバスの誘惑」を漫画でレビュー ピーターの宿敵・マグレガーさんの愛すべき魅力は最新作でも全開です

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2021年06月25日 12:05  ねとらぼ

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写真前作のストーリーとともに最新作をレビューします!
前作のストーリーとともに最新作をレビューします!

 6月25日、映画「ピーターラビット2/バーナバスの誘惑」が公開されました。これに合わせ、夜9時からの「金曜ロードショー」(日本テレビ)では、映画「ピーターラビット」が放映されます。



【画像:漫画を読む】



 一足早く「ピーターラビット2/バーナバスの誘惑」鑑賞したライターが、前作のストーリーと魅力に触れながら、漫画と共に最新作をレビューします。



※記事内には1作目「ピーターラビット」のネタバレを含みます



●過激な戦闘シーンが話題になった1作目



 2018年、世界中で愛される名作絵本『ピーターラビット』がまさかの実写映画化。映画は大ヒットを記録し、全世界興行収入は386億円を超えました。



 映画1作目の「ピーターラビット」は、心優しい画家・ビアに見守られながら愉快に過ごしているウサギのビーターのところに、ある日悪の隣人・マグレガーさんがやってくる……というストーリー。湖水地方の自然を繊細なタッチで描く絵本からは想像できない、激し過ぎるアクションシーンがSNSで話題を呼びました。



 特に、ピーターとマグレガーが畑で戦うシーンの「プライベート・ライアン」のパロディは必見です。実際に火薬を爆発させて撮影したという迫力あふれる映像は「これは子どもに見せてもいいのだろうか?」と不安を感じるほど。筆者は、「ジュラシック・ワールド」が大好きで毎日のように観ている4歳息子と一緒に鑑賞したのですが、序盤で怯え、挫折してしまいました。恐竜に人が食い殺される映画より怖いのか、ピーターラビット。



●「ピーターラビット2/バーナバスの誘惑」で、宿敵・マグレガーさんは?



 ピーターとの死闘の末、ビアとマグレガーさんは結ばれる……というのが1作目のラストでしたが、今作は、2人の結婚式から物語が始まります。一緒に暮らすことになったピーターとマグレガーさんでしたが、些細なことで衝突し合い、なかなかうまくいきません。そんな時、ビアが描いた絵本が商業出版されることに。打ち合わせのために向かった都会で、ピーターが出会ったのは……?



 率直な感想を言うと、「ピーターラビット2/バーナバスの誘惑」は「マグレガーさんを愛でる映画」でした。前作ではダイナマイトを投げて動物たちを皆殺しにしようとしていたマグレガーさんでしたが、今作でもその情緒不安定っぷりは相変わらず。「ハリー・ポッター」シリーズではビル・ウィーズリー役をクールに演じたドーナル・グリーソンが、叫び、転がり、飛び跳ね、飛んでいきます……!



 動物たちがひどいめに合うシーンもあり、さまざまな批判も受けた前作。今作では、動物たちの代わりといわんばかりにマグレガーさんが体を張っています。前作と比べると、描写がマイルドになっていると感じました。



●ティーンエイジャーになったピーターの成長に注目



 今作でも、叱られているときに耳栓をしたり、悪態をついたりと、ピーターの茶目っ気は健在。一方で、一緒に暮らすことになったマグレガーさんの言うことをなるべく守ろうするなど、ピーターの成長ぶりも感じられます。前作を見ていると、相変わらずウザさ満点、さらに急に父親ぶり口うるさいマグレガーさんに対し、飛び蹴りをくらわさず我慢しているピーターの姿は「とても偉い……!」と感動してしまうほど。



 どんどん成長するピーターに対し、成長は全く見えてこないマグレガーさん。ピーター=子どものことを信頼できていないマグレガーさんの様子は、親として他人事とは思えませんでした。



 前作から数年経ったピーターを「本当の自分」を模索するティーンエイジャーとして描く今作は、自分の気づかいが周りの人に全然気づかれないときの虚しさや、本当の自分を理解してもらえないときの悲しさが、面白おかしくも丁寧に表現されています。生い立ちやこれまでの行動によって、周囲から「悪者」扱いされ葛藤するピーターの姿には、胸がちくりとしました。



●出版社の思惑に翻弄されるビア



 そんな中、ピーターたちについて描いた絵本が見初められた画家のビアは、出版社を通して作品を大々的に売り出すことになります。しかし、商業主義の出版社により、彼女の作品はどんどんと変更させられていきます。



 周りの反応を見ながら、こうすればウケるだろうと考え、自分が最初ににやりたかったことや作りたかったものと離れたものが出来上がってしまった、という経験は誰しもあるはず。自分のやりたいことよりも世にウケるものを優先させがちな筆者も、身につまされる部分がありました。



 しかし、筆者が今作で一番面白いと感じたのは、出版社が提示してきたハチャメチャなストーリーを実際に映像で再現してしまうシーンなのです! 自分の世界観を大事にしていこうという話だったはずなのに、ド派手なアクションシーンこそが面白い、という矛盾は、イギリス流の皮肉なのでしょうか……?



 あるキャラクターがピーターを指して言った「バカじゃない、若いんだ。失敗もする」「良くも悪くもピーターは挑戦者」というセリフが印象的な今作。失敗を恐れずに挑戦をしてはじめて自己のアイデンティティは形成されるのだ、というメッセージは、名作絵本を実写化するという批判されやすい偉業を成し遂げた作品だからこそ沁みるものがあります。



 ところで、今作の邦題は「ピーターラビット2/バーナバスの誘惑」です。バーナバスって誰……? という部分は、ぜひ劇場でお確かめください。


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  • バーナバス……………青いつなぎのいいおとこ?
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