トヨタ、WRCケニア初日を1-2-3で終える「本当の力が分かるのは2日目以降」とラトバラ

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2021年06月25日 13:51  AUTOSPORT web

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写真3番手につけたエルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC) 2021年WRC第6戦ケニア
3番手につけたエルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC) 2021年WRC第6戦ケニア
 6月24日、WRC世界ラリー選手権第6戦ケニアが開幕した。初日のデイ1はSS1のみが行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTはセバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)を筆頭に、カッレ・ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC)、エルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC)の3選手が上位3つの順位を独占してみせた。また、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムに参加している勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC)も総合6番手につけている。

 WRCイベントとしては2002年を最後にその歴史が途絶えていたサファリ・ラリーが、この2021年に19年ぶりにカレンダー復帰を果たし、WRC第6戦『サファリ・ラリー・ケニア』として開催のときを迎えた。

 ラリーはケニアの首都ナイロビの北西約100kmに位置する、ナイバシャ湖畔に置かれるサービスパークを拠点に展開され、アフリカ大陸の草原を舞台に18本のグラベル(未舗装路)ステージで競技が行われていく。

 開幕日前日の23日(水)にはシェイクダウンが実施され、全長5.4kmのテストステージでは前戦イタリアのウイナーであるオジエがベストタイムをマーク。チームメイトのエバンスが0.1秒差で続き、トヨタはワン・ツーで競技前最後の走行を終えている。

 迎えた24日(木)はナイロビ中心部のケニヤッタ国際会議場でのセレモニアルスタートに続き、郊外の“カサラニ”で2台のマシンが同時にスタートするスーパーSSが、SS1として有観客で開催された。

 全長4.84kmのグラベルステージでの争いでは、ふたたびオジエが速さをみせ一番時計を記録。さらにロバンペラとエバンスが僅差でチームメイトに続いたため、トヨタ勢はワン・ツー・スリーでラリー初日を終えることになった。また、勝田もエンジンストールに見舞われながらも首位と5.6秒差の総合6番手につけた。

「最初のステージでベストタイムを出すことができて良かったが、ダスト(砂埃)が多く大変だった」と語るのは、順調な滑り出しをみせたオジエ。

「いいスタートを切ることができたとは思うが、本当の戦いは明日からだ。昨日のシェイクダウンでも調子は良く、荒れたセクションもあり、実際のステージに近い路面だったのは良かった」

「クルマはいいフィーリングだが、ステージのコンディションがどのようになるのか、どれくらい荒れるのかなど分からないことだらけなので、できる限り頭を使って走らなければならない」

■速く走るべき場所と、クルマを気遣うべきところの判断が「とても難しい」とエバンス

 2番手につけたロバンペラは「今日のスーパーSSはあまりトリッキーではなく、運転を楽しむことができる非常に素晴らしいステージだった」と初日のステージを振りかえった。

「昨日のシェイクダウンでは、クルマのバランスに関していくつか課題が見つかったが、走行の合間にリモートサービスでいろいろ試すことができたのでフィーリングは良くなった」

「このラリーは、耐久イベント的な側面もあるのでクルマに気を配る必要があるが、同時に短距離の戦いでもあるので、かなり攻めなくてはならない。きっと非常に大変な週末になるだろうね」

 エバンスもチームメイトと同様に、SS1でドライビングを楽しめたという。

「ケニアで新しいチャレンジができることをうれしく思う。スーパーSSは道がとても広くて見通しも良く、運転していてとても楽しいステージだった。僕の走りは完璧ではなかったかもしれないが、全体的には良かったと思うよ」とエバンス。

「もちろん、明日からは今日とまったく違う戦いになるだろうし、どこで速く走ればいいのか、どこでクルマに気を遣うべきなのか、その判断がとても難しい。困難な週末になるとは思うが、バランスをうまくとりながら戦えるようにベストを尽くすつもりだ」

 3人のレギュラードライバーが首位から3番手まで占めるかたちでSS1を終えたことについて、TOYOTA GAZOO Racing WRTのヤリ-マティ・ラトバラ代表は次のように述べている。

「ナイロビでのスーパーSSは、このラリーのスタートにふさわしいものだった。ステージは非常にハイスピードで、ドライバーにとって楽しめるものだったと思う。我々にとっては良いスタートになったが、自分たちの本当のパフォーマンスがわかるのは明日以降だ」

「レッキでステージを視察したところ、基本的には昔のサファリ・ラリーに似ていると思ったが、距離は短くステージがクローズされているという違いがある。路面には滑りやすい石、岩盤、穴、窪みなどがあるので、昔と同じように気をつけて走らなくてはならないようだ」

 野生動物との接触など通常のラリーとは異なるアクシデントが発生する可能性があるサファリ・ラリーを迎えるにあたり、トヨタ・ヤリスWRCには対策が施されている。ラトバラ代表はこれについても説明した。

「クルマに関しては普段のラリー以上に大きなサンプガードや、フロントグリルのメッシュなどを装着し、できる限りプロテクションを強化している」

「それでも、いくつかの非常に荒れたセクションでは、ドライバーがどう対処するかがより重要になる」

 本格的なグラベル(未舗装路)ラリーが始まるデイ2は、サービスパークの南側で3本のステージを日中のサービスを挟んで各2回ずつ走行するスケジュールが組まれている。SS3とその再走ステージであるSS6“ケドン”の全長は32.68kmで、これは今大会最長のステージだ。SS2からSS7まで計6本のステージの合計距離は129.78km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は385.64kmとなる。
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