「ライトライン」HU300形、地元住民ら対象のLRT車両見学会スタート

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2021年06月26日 16:31  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
宇都宮市・芳賀町の在住者らを対象としたLRT車両「ライトライン」(HU300形)の見学会が26日、宇都宮市の車両基地で開催された。今回の見学会は6月26日から7月18日までの土日、各日4回実施予定。8月末に栃木県内在住者らを対象とした見学会も予定している。

宇都宮市・芳賀町の新たな公共交通となるLRT(次世代路面電車システム)は現在、宇都宮駅東口停留場から芳賀・高根沢工業団地停留場まで約14.6kmの区間において、2023年3月の開業をめざし、整備工事が進められている。公設型上下分離方式が採用され、宇都宮市と芳賀町が整備主体として軌道等の施設や車両を整備・保有。行政と民間が出資した新会社「宇都宮ライトレール」が営業主体として事業運営を担う。

「ライトライン」は3車体連接の低床式車両(LRV)で、車型はHU300形。5月27日に1編成目(HU301-A・HU301-C・HU301-B)が車両基地へ搬入され、5月31日にお披露目式が行われた。宇都宮市民・芳賀町民らへのアンケートを経て決定した愛称「ライトライン」には、宇都宮の別名「雷都」と、LRT(Light Rail Transit)の一部に含まれ、「光」「明るい」の意味もある「LIGHT」を冠し、「雷都」「LIGHT」と「LINE」を組み合わせることで、「(未来への)光の道筋」といったメッセージが込められているという。

第1回となる「ライトライン」見学会の募集は6月17日まで行われた。地元である宇都宮市・芳賀町の在住者および通勤・通学者に対象を絞り、各回抽選20組(20〜30名程度)として募集を行ったところ、応募者が約4,000名に達したと報じられている。当日は車両の公開に先立ち、整備の進むLRTに関する説明が行われ、「ライトライン」を17編成導入する予定であること、信用乗車方式を採用し、ICカードならすべての扉から乗降可能であることなど紹介。新潟トランシスから宇都宮市の車両基地へ、「ライトライン」が搬入される様子を収めた動画も公開された。

続いて「ライトライン」の車内と外観を公開。今回は夫婦やこども連れでの参加が多く、車内見学の後、車両の前で記念撮影を行う姿が目立った。一方で、車両を隅々まで撮影する人も。約1時間の見学会だったが、デビュー前のLRT車両をひと足早く楽しんでいた様子だった。

「ライトライン」見学会は6月27日以降も土日に各日4回、7月18日まで開催予定。第1回募集分に続き、栃木県内在住者および通勤・通学者を対象とした第2回の募集も予定しており、申込フォームまたは往復はがきにて7月19日まで申込みを受け付ける。第2回募集分の「ライトライン」見学会は8月21・22・24・26・28・29日、各日4回(計24回)の開催を予定している。(MN 鉄道ニュース編集部)

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  • 新しく建設される路面電車なんて、今時貴重な存在。先進事例として、上手く行ってほしい。
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