西武とソフトバンク、明暗を分けた6回の攻防!「甘い球を捉えられたかどうかの差」

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2021年06月29日 07:22  ベースボールキング

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西武・呉念庭 (C)Kyodo News
◆ 一発で仕留めた呉、仕留められなかった松田

 ソフトバンクと西武が28日に対戦し、西武が5−2で勝利。この結果、ソフトバンク、ロッテ、西武の3チームが勝率.500で並ぶことになった。

 試合は、このところ打線が湿っているソフトバンクが初回に二死からの長短打で先制。しかし、西武が3回と4回に1点ずつを加えて逆転すると、1点差で迎えた6回に明暗が分かれる。

 西武は森友哉、栗山巧の連打で無死二、三塁とし、中村剛也の四球で満塁に。迎えた5番・呉念庭が、ソフトバンク先発・レイの甘く入った初球のストレートを捉えて右中間に運ぶと、これが2点適時二塁打となり、続く山川穂高の犠飛で3点を加えた。

 一方、ソフトバンクはその裏、簡単に二死とされてから、中村晃と長谷川勇也の連打で二、三塁とし、甲斐拓也の四球で二死ながら満塁のチャンスを迎える。ここで打席に入った松田宣浩が甘く入った初球のカット系のボールを強振するも、これがファウルに。続くボールも甘めに入ったが、捉えた打球はレフトの正面を突いてしまった。

 25日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた野村弘樹さんは、6回の攻防を振り返り、「レイが呉に対して初球、ボールから入らないといけない中で、ど真ん中に投げて打たれた。松本も松田に対して初球、ど真ん中にカット系を投げた。これを捉えられたか、捉えられなかったかどうかだけの差であって、そこは松本も反省しなければいけない1球だった」と指摘。両先発の失投を、一発で仕留めたか否かが試合の明暗を分けたとの見解を示した。

 野村さんは「そこで打った西武と、あの1球で仕留められなかった松田。(最後は)いい当たりの打球だったが、ソフトバンク自体の流れというか、今は我慢の時なんだろうなと思う。その前の打席もいい当たりが取られてしまった」と続け、前カードから2点以上奪えていない打線の状態が結果として表れたと主張。「6回の表裏、同じような甘い球が長打になるか、正面ついてアウトになるかというところで、今日は勝敗がついたなという1球に見えた」と総括した。

 また、同日の放送で同じく解説を務めた齊藤明雄さんは「無死から走者を出して無死満塁だったのが良い流れを呼んだ。無死から走者が出ているかどうかの違いだと思う」と述べ、好機に至るまでの過程や状況の差も結果に影響したとの考えを示した。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』

このニュースに関するつぶやき

  • 西武は、調子を上げていると思いますよ。公式戦の後半戦から終盤戦の追い上げは、いつもすごいからね。
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