お風呂に文字が浮かぶ「文学入浴剤」 どっぷり作品世界に浸かるバスタイム、手のひらにゆらゆら

1

2021年07月01日 16:47  BIGLOBEニュース

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

BIGLOBEニュース

画像提供:今村昼寝(@nanchakuriku02)さん

お風呂に浮かべて一対一で向き合うことができる「文学入浴剤」がTwitterに投稿され、その発想が面白いと反響を呼んでいる。


すくったお湯とともに手のひらには文学が浮かぶ――「文学入浴剤」は、その名の通り文学成分を配合した入浴剤。高村光太郎の「永遠の感覚」「触覚の世界」「蝉の美と造型」 「珈琲店より」の書き出しが印刷されてたフィルムが、お湯に混ざり合ってゆらゆらと揺れる。すくった手の中には文学の一節が浮遊。一文字ずつ一対一で向き合ったり、その後どのような話が広がっていくのかなどを想像したり、作品世界にどっぷりと浸かることができる。


この入浴剤は、静かな場所で一人で本と向き合うことが好きだという大学院生の今村昼寝さんが、自身や友人のために作ったもの。「いろんな意味で一番一人になれるお風呂で、両手で水を掬うように大切に本と向き合えたらどんな体験になるか」と興味を持ったのが作成のキッカケだという。また、電子書籍で表示される他人のレビューなどに左右されずに、向き合う方法や新しい本との出会い方を検討する中で出たアイデアでもある。


想像力を掻き立てるようなアイデアにTwitterでは、感嘆の声や要望、購入を希望する声などが殺到。「溶けたら面白い」というようなコメントも寄せられているが、今村さんは「作者の息遣いを感じられる、ある程度まとまった文章と向き合えた方が自分は嬉しいと感じるので、文章の形は保ちたい」との思いで、あえて溶けない素材で作成。お気に入りの一節は栞にするなど、好きなように再利用することができる。今回の反響を受けて、販売も検討したいとのこと。まずは、「みなさまからいただいたフィードバックを元に改善をしたい」と話している。


お風呂に文字が浮かぶ「文学入浴剤」


お風呂に文字が浮かぶ「文学入浴剤」


お風呂に文字が浮かぶ「文学入浴剤」


お風呂に文字が浮かぶ「文学入浴剤」


このニュースに関するつぶやき

  • 風呂上がったら耳なし芳一状態になるのかな?
    • イイネ!0
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(1件)

ランキングIT・インターネット

前日のランキングへ

ニュース設定