ヤクルト・奥川が堂々の聖地凱旋 自己最長7回1失点で今季5度目QS

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2021年07月01日 21:00  ベースボールキング

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プロ入り後では初めて甲子園のマウンドに上がったヤクルト・奥川恭伸
● 阪神 1 − 6 ヤクルト ○
<12回戦・甲子園>

 ヤクルトが息詰まる投手戦を制し連敗を「4」でストップした。先発の奥川恭伸は打線の援護に恵まれず今季4勝目こそ持ち越しとなったが、7回4安打1失点の好投で今季5度目のクオリティースタート(6回以上3失点以下)。チームを連敗ストップに導いた。

 星稜高時代、2年春から4季連続で甲子園大会に出場した“甲子園の申し子”がプロ2年目にして聖地に凱旋。2019年の夏の甲子園以来2年ぶりとなるマウンドで躍動した。

 初回、先頭の近本光司に初球の150キロを捕えられたが、痛烈なライナーを一塁手・オスナが横っ飛びで好捕。いきなりバックの好守に助けられ、2回以降は150キロ前後のストレートに緩急が効いたスライダー、スプリットとカットボールの半速球も交えて阪神打線を翻弄し、5回終了時点で球数57球と持ち味のテンポの良さも発揮した。

 相手先発・ガンケルも好投し、スコアレスの展開が続く息詰まる投手戦。6回先頭の8番・梅野隆太郎に甘く入ったスライダーを左翼席へ放り込まれ先制点こそ奪われたものの、直後の7回に山田哲人がすかさず試合を降り出しに戻す同点ソロ。主将の一発には満面の笑みで手を叩いた。

 1−1の7回裏は二死無走者から大山悠輔に左翼線二塁打を打たれ得点圏に走者を背負うも、7番・中野拓夢をスプリットで空三振に仕留めピンチ脱出。聖地で何度も見せてきた笑顔でマウンドを降りた。

 8回の打席で代打を送られ、この日は7回(87球)を投げて4安打1失点、無四球6三振の内容。奥川にとっては6月20日の中日戦に続いて、2試合連続で自己最長の7イニングを投げ抜く快投だった。

 4連敗中だったチームは、1−1の9回に代打・宮本丈が今季無敗だった相手守護神・スアレスから決勝打を放ち1週間ぶりの白星。聖地凱旋登板で成長の跡を示した奥川の投球が連敗ストップを呼び込んだ。

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