大気汚染曝露が女性の体に与える影響
7月初め、「NEWS MEDICAL」「CTV News」などの複数メディアは、中国医薬大学病院(台湾)の研究チームが、長期に及ぶ大気汚染曝露により、月経困難症または生理痛が重くなると発表したと報じた。
月経困難症または生理痛は、月経周期において月経の血液を排出するために、子宮が異常に収縮することによって生じる。
今回、長期に亘って、窒素、炭素酸化物、微粒子状物質などの大気汚染物質に晒されることによって、月経困難症または生理痛の症状が悪化すると報告された。なお、研究論文は、「Frontiers in Public Health」(6月17日)に掲載されている。
大気汚染曝露と月経困難症における因果関係
研究チームが台湾の全国的なデータベースを用いて、大気汚染と月経困難症における因果関係を検証したところ、大気汚染曝露に比例して月経困難症または生理痛が重くなることが認められた。
台湾の大気汚染レベルが高い地域に住む女性および少女は、大気汚染レベルが低い地域に住む同年代と比べ、月経困難症または生理痛の症状が深刻化するリスクが33倍まで増加したという。
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今回の研究を通じて、大気汚染曝露は一般的な体調不良だけでなく、特に、女性において月経困難症または生理痛リスクを高める要因になると結論付けられる。
(画像はFrontiers in Public Healthより)
Frontiers in Public Health
NEWS MEDICAL
CTV News
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