福原愛を“母親失格”バッシングする「女性セブン」、悪意あるタイトルが「不条理」すぎる理由

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2021年07月21日 00:02  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 障害者いじめが発覚し炎上していた小山田圭吾だが、7月19日、五輪の作曲担当を辞任した。これまでさまざまなトラブルや不祥事があった東京五輪だが、今回も悪質さにおいてはかなりのレベルで、辞任は当然だ。でも開会式の4日前。どうするんだろう。やはり中止にすれば、と思う。いろいろ無理スジなんだから。

第561回(7/15〜7/20発売号より)
1位「福原愛 『子供はポイッ』天才少女32年の孤独」(「女性セブン」7月29日・8月5日合併号)
2位「鈴木保奈美 卒婚よりも石橋貴明をポイッしたワケ」(「週刊女性」8月3日号)
3位「安倍なつみ 夫山崎育三郎とLOVEショッピング」(「週刊女性」8月3日号)

 今年3月、衝撃の不倫疑惑と同時に夫からのモラハラが報じられ、離婚が取りざたされていた福原愛の離婚が正式に成立した。その内幕を「女性セブン」が報じているのだが、騒動の発端である“不倫スクープ”を報じた「セブン」だけに、福原周辺に複数のネタ元があるのだろう。その内容は福原の心情にも迫る、かなりディープなものだ。

 今回の福原の離婚の大きな特徴は、2人の子どもを父親のいる台湾に置いてきたこと、そして子どもたちは台湾で父親と生活し、福原は共同親権を持つことになった点だ。そうした事情から、「セブン」記事では以前から子育てや子どもへの愛情に自信がないと周囲に漏らしていたこと、そして、その理由は福原の生い立ちにあると解説している。

 小さいころから母親はコーチであり、父親もまた“天才卓球少女”として娘と接した。それだけでなく、父親の会社が経営難になると両親は娘の収入に依存し、福原は幼くして一家の大黒柱になった。一家の生活は幼い娘の卓球生活が中心になり、やがて両親は離婚。兄もまた仕事を辞めて妹のサポートに。福原の世間からの注目度、卓球の才能が“普通の家庭”から福原や家族を遠ざけ、結果、父親とは絶縁するほどになったのだ。そんな福原が離婚し、今後も家族を支え働くためには、子どもや母親とも別れるのが最善だった、と。

 幼いころから天才と騒がれ、世間の注目を浴びたアスリートの苦難。その経過を報じる「セブン」記事は離婚や共同親権に関して、決してバッシング的でも、ヒステリック的でもなく、事実として淡々と記しているものだ。子どもを台湾に残してきたことも特に批判するものではない。しかし内容とは別に、このタイトルはなんだ。

「子供はポイッ」

 記事にあるように、福原は決して子どもたちを捨てたわけではないし、人それぞれ、さまざまな事情がある。でも、タイトルは記事内容とはかけ離れた「子供はポイッ」というもの。この一言だけで子どもを置いてきた福原に批判的で、悪意さえ感じる。このタイトルにしたのは、おそらく記事を書いた現場ではなく、デスク(とかの編集部)による“悪意”、または売るための“センセーショナル性”からなのだろう。

 こうしたマスコミの母親バッシングは、これまでにも散々あった。例えば2014年、親権を手放して離婚し、別の男性と熱愛報道が出た中山美穂に対する“母親失格”バッシング。また16年には雨宮塔子が子どもたちを別れた夫に託して『NEWS23』(TBS系)キャスターに就任した際にも、同様の批判が巻き起こった。

 女性側だけが、こうした状況において批判されバッシングされる。しかも福原は共同親権を持ち、養育費も多く負担するとみられているにもかかわらずだ。そして逆に父親が子どもを置いて出て行っても、さほど批判はされない。子どもを当然のように母親に押しつけ、養育費さえ支払わない父親がかなりの数に上っているにもかかわらず、だ。

 今後、福原に不条理な“母親失格”バッシングが起こらないよう祈りたい。

 さほど驚かない離婚劇だった。鈴木保奈美と石橋貴明。昨年から個人名義でマンションを購入したり、母妹が代表を務める個人事務所を設立し、離婚がささやかれていたから。それ以上にだって、したたかだものね、保奈美。石橋との結婚前にも、何人かの有名人と浮名を流し、1994年にモータージャーナリストの川井一仁と結婚したが、将来性のなさから? ポイッ。そして98年、絶頂期にあったとんねるずの石橋と電撃・略奪・デキ婚。

 これだけでもすごいが、結婚後、主婦業に専念していたものの、2011年芸能界復帰。今やそのブランクを感じさせないくらいの活躍ぶりだ。演技も結婚前よりますます磨きがかかり、恐ろしいくらい。そんな保奈美にとって、地上波レギュラーがゼロで、しかもあいかわらず俺さま、かつ亭主関白な石橋はうざいだろうな。またしてもポイッ(こっちのポイッは罪がないと思う・笑)。

 そんな保奈美の真骨頂とも言えるエピソードが、離婚を報じる「週刊女性」に。 

「離婚発表にタカさんのYouTubeを選んだのも、別れる夫が少しでも収益が得られるようにという“男気”なんだとか」(芸能プロ幹部のコメント)

 恐れ入ります。

 妻が芸能界に復帰するのは離婚のサイン。2位の鈴木保奈美と石橋貴明のケースでは、それが見事はまっていたが、こちらは――。 山崎育三郎と結婚、出産して芸能界から離れていた安倍なつみが本格復帰。これまたお約束のように離婚報道が出たが、しかし「週刊女性」は2人が仲良くショッピングする姿をキャッチ! その写真からも、なんだか仲よさそうに見える2人。個人的にもこのカップル好きなので、円満ぶりはうれしい。

このニュースに関するつぶやき

  • どこの週刊誌も売れればいいとしか考えていない。記事にされた人間がどうなろうと。それに準じて、さも関係者のようにバッシングする世間はなんと愚かなものかexclamation特をしているのは雑誌なのにね。
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