白く反射する片目に違和感を覚えた母親 何気なく撮った写真で生後3か月の息子にがんが発覚(米)

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2021年07月23日 18:51  Techinsight Japan

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写真フラッシュを焚いて写真を撮ると目は赤く光るはずだが…(画像は『Fox News 2021年7月15日付「iPhone photo helps Georgia mom discover her son’s rare eye cancer」(Courtesy of Josie Rock)』のスクリーンショット)
フラッシュを焚いて写真を撮ると目は赤く光るはずだが…(画像は『Fox News 2021年7月15日付「iPhone photo helps Georgia mom discover her son’s rare eye cancer」(Courtesy of Josie Rock)』のスクリーンショット)
何気なく撮った我が子の写真を見返していた母親が、息子の片目だけが白く反射していることに違和感を覚えて病院へ連れて行くと、“網膜芽細胞腫”という目のがんであることが判明した。7年前にがんを診断された男の子は現在も治療を続けているといい、母親は『Fox News』のインタビューに応じ「いつもと違うことがあれば迷わず病院へ連れて行って」と訴えた。

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米ジョージア州ゲインズビル在住のジョジー・ブリュワー・ロックさん(Josie Brewer Rock、41)は当時、生後3か月だった息子アシェル君(Asher)の姿をiPhoneで撮影していた。可愛い我が子を思い出に残す何気ないこの行動が、アシェル君の命を救うことになった。

撮影中、部屋の光の加減が変わったことにより自動でフラッシュが光ったという。通常はフラッシュを焚いて写真を撮ると人間の目は赤く光る。ところが写真を見返すと、アシェル君の右目だけが白く光っていることにジョジーさんは気付いた。

分娩室で看護師として働くジョジーさんは、この症状に心当たりがあった。目の中に発生するがんの一種である、“網膜芽細胞腫”を発症している場合に同じ現象が見られるという。

ジョジーさんは「これはがんだとすぐに分かりました。控えめに言ってもゾッとした瞬間でしたね。だってアシェルはまだ生後3か月の赤ちゃんだったんですよ」と当時の心境を明かした。

信じたくない気持ちで溢れ、プロ用のカメラで何枚か写真を撮って確認のためにも同僚の看護師に尋ねてみると「照明のせいじゃないの?」と言われたそうだ。


それでも疑うことができずにいたジョジーさんは、アシェル君を小児科医のところへ連れて行った。ジョジーさんは「検査をした後、医師の顔から血の気が引いていったのを覚えています。医師が電気を消してアシェルの目を見て『何かおかしい』と言っていました」と診察の様子を話す。

そしてジョジーさんの悪い予感は的中してしまい、アシェル君はA〜Eの5段階中、グレードDの網膜芽細胞腫と診断され、がんとの長い闘いが始まった。

最初は点滴による化学療法を行い、眼科医がレーザーを用いた治療も進めたという。ジョジーさんは「アシェルはずっと嘔吐していたので、洗い替えができるようにシーツではなくタオルの上で寝ていました。顔色が悪く食欲も無く、髪の毛も伸びない酷い状態でした。唇が割れて血が出てしまうので、大きな笑顔を見せてくれることもありませんでした」と治療の苦しみをFacebookの投稿で明かしている。

辛い治療になったものの、治療に対する反応は良好で2015年には化学療法を終えたという。しかし網膜芽細胞腫は別の場所にも発生する可能性が高く、アシェル君も化学療法終了後に何度も再発し、そのたびにレーザーでの治療を行った。

アシェル君が治療を行っている病院「Aflac Cancer Center of Children’s Healthcare of Atlanta」で、固形腫瘍プログラムのディレクターを務めるトーマス・オルソンさん(Thomas Olson)は「網膜芽細胞腫には、遺伝性のものと非遺伝性のものの2種類があります。遺伝性の場合には両親が発症している可能性があるので、出生時に検査を受けます。しかし家族歴がない場合には、発症しているかどうかを知ることは難しいのです」と話す。

今回は家族歴がなかったもののジョジーさんが看護師であり、網膜芽細胞腫の症状を知っていたことが幸いし、アシェル君の異常に気付くことができたのだ。

現在7歳となり右目の視力を失ってしまったアシェル君は、これまでに54回もの麻酔の必要な検査を受け、今も治療を続けている。


ジョジーさんは「アシェルほど強い子は見たことがありません。不満を漏らさずとても前向きで、私たちがやることすべてに喜びを見出しています」と話しており、アシェル君は治療に耐えながらも大好きな空手や野球、レゴを楽しんでいるという。

アシェル君の病気を知ってもらうため、同院が今月12日にFacebookでこの話をシェアすると反響を呼び、ジョジーさんは詳細をインタビューで明かすことになった。

「私たちの経験をシェアすることで、アシェルと同じ境遇にある子を救えるのなら、がんの子を持つ親としての役割を果たせたと思います。」

「完全な治療法が見つかるまで、そしてNIH(アメリカ国立衛生研究所)の予算のうち小児がん研究に充てられる予算が4%を超えるまでは、これからもアシェルのことを話し続けます。」

「私や他の何百万人という、闘病中の子を持つ親の立場で考えていただければ、私の情熱を理解してもらえると思います。」

そしてジョジーさんは「自分の子にいつもと違うことがあれば見過ごさず、医師に相談してください。質問をするだけでも構いませんし、私たちはいつも写真を撮っていますので、それを見せて聞いても大丈夫です。我が子のことは親が一番よく知っていますので、違和感を主張しても問題ないのですよ。だって何が起こるか分からないのですから」と呼びかけた。

画像は『Fox News 2021年7月15日付「iPhone photo helps Georgia mom discover her son’s rare eye cancer」(Courtesy of Josie Rock)』『Josie Brewer Rock 2021年5月13日付Facebook「It’s #retinoblastomaawarenessweek and I will never stop posting about it until there is a #Cure.」』『The Independent 2021年7月15日付「Georgia mother discovers son has cancer from iPhone photo」(Josie Rock)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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  • 顔写真で網膜芽細胞腫が見つかるケースは意外と多い。
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