若い人ほど副反応が強く出やすい 子どもの接種は大丈夫? 医師に聞くワクチン情報

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2021年07月24日 09:00  AERA dot.

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写真※写真はイメージ(gettyimages)
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 ワクチン接種で副反応の不安が募る人も多いはずだ。アナフィラキシー、子どもへの接種、そもそも接種すべきかなど、医師に疑問を聞いてみた。AERA 2021年7月26日号から。

【表】副反応はどのくらい出る?ファイザーとモデルナを比較

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 ワクチン接種後の「副反応」が心配だという人は多い。特に、重い副反応の一つであるアレルギー症状の「アナフィラキシー」が心配で接種をためらう人は少なくない。厚労省によれば、ファイザーのワクチン接種後にアナフィラキシーと診断されたのは、約2324万回の接種のうち238件(0.001%)の割合。モデルナでは約44万回で、アナフィラキシーに該当した報告はない(6月13日時点)。アナフィラキシーを起こすと、息切れなど呼吸器系とじんましんのような皮膚の症状が出る。女性に多いのが特徴だ。

■必要以上に心配しない

 接種前にアナフィラキシーを起こすかどうか調べる方法があればいいのだが、「ナビタスクリニック」理事長の久住(くすみ)英二医師によると、残念ながらないという。

「ただ、アナフィラキシーなどアレルギー反応の既往症がある人は接種後30分の経過観察を接種会場で行うことになっていて、会場には適切な応急処置の備えもあります。帰宅して具合が悪化することはほとんどないので、過度に恐れる必要はありません」

 接種後に亡くなったとされるケースも報道されている。久住医師は、こうした関連死は「紛れ込み」、つまり偶然と考えられると語る。

「接種と死亡の因果関係は、肯定も否定もできません。ただ、ファイザーとモデルナで、ワクチンによる死亡は認められていません。ワクチンによる死亡は、『皆無』といっても差し支えないほどだと思います。ワクチンは副反応などの心配もありますが、必要以上に心配するのではなく安心して打っていただきたい」

 6月からはファイザーのワクチンでは12歳から15歳も接種可能となった。とは言え、子どもへの接種に不安を感じている保護者も多い。

 仙台市医師会の予防接種担当理事で、仙台市の「かわむらこどもクリニック」院長の川村和久医師は、若い人ほど副反応は強く出るとしながらこう話す。

「若い人も接種対象になったのは、治験を行った結果、効果と安全性が確かめられたからです。ファイザー製に関しては、子どもに打つ上での危険性は確認されていません。集団免疫効果によって他の人たちへの感染を防ぐためにも、子どもも接種するべきと考えています」

 また、厚労省はモデルナのワクチンも、対象を12歳以上に引き下げる方針を固めた。

 コロナウイルスは、集団免疫を獲得するのに人口の6〜7割の接種率が必要と考えられている。妊婦への接種は大丈夫なのか。胎児への影響を心配する人も少なくない。また、接種によって不妊症になるというデマを聞くと、心配になる人もいる。川村医師は、前向きに考えてほしいと言う。

「妊婦や授乳中の母親が、ワクチン接種によって、接種していない人と比較し胎児や自身に影響が出るというデータはありません。ただ、ワクチンという異物を健康な人の体内に入れるわけですから、母体や胎児の状況を評価できるかかりつけの産科で接種するのが望ましいでしょう」

 無論、なかにはワクチンを打ちたくない人や、持病を抱え医学的に打てない人もいる。

 川村医師は、ワクチン接種は強制するものでもされるものでもなく、打たないことで差別や偏見にさらされ不利益を被ることもあってはいけないと強調する。そしてこう続ける。

「ワクチンで防げる病気があり、そのワクチンを打てる環境にあるのにワクチンを打たないのは、もったいないと言えます。ワクチンの目的は一人でも多くの命を救うこと。大人も子どもも含め接種率が高まることは、自分だけでなく、社会全体を守ることになります」

(編集部・野村昌二)

※AERA 2021年7月26日号より抜粋

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  • アナフィラキシーは基本、過去に同じアレルゲンに感作している人の症状。ファイザーは、化粧品アレルギーのある人は要注意。該当者は問診時に必ず稟告を。
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