企業のキャラクター名、ジェンダー配慮する時代に 講談社文庫の舞台裏 「4文字」に社員100人の知恵

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2021年07月25日 07:00  ウィズニュース

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写真講談社文庫の新キャラクターのしおり
講談社文庫の新キャラクターのしおり

ちょこんと座って、つぶらな瞳で本を読みふけるシロクマ。最近、書店でこんな姿を見かけませんでしたか?Suicaのペンギンやチーバくんで知られる、イラストレーターの坂崎千春さんが手がけた講談社文庫の新キャラクターで、名を「よむーく」というそうです。不思議な響きが気になり出版社に由来を尋ねてみると、シンプルにも見えるネーミングの舞台裏に、実は100人以上の社員が関わる壮大なプロジェクトがありました。

【画像】性別のイメージを絶妙に避けたキャラクター狒埖腓淵廛蹈献Дト瓩侶覯明犬泙譴震樵阿蓮帖

あの人気キャラ、名前の由来は……
地域を元気にする「ご当地キャラ」に、企業や商品を世に広めるマスコットキャラ、ゲームや漫画の世界から飛び出したキャラクター……。ふと見渡すと、世の中には愛らしいキャラクターがあふれています。テレビで、スマホで、街なかで。その姿を見ない日のほうが少ないかもしれません。

キャラクターたちの名前には、さまざまな思いが込められています。熊本県の「くまモン」は、地元の人を指す方言「熊本者(もん)」から。NHKの「どーもくん」は、あいさつの「どうも」が、場面に応じて「おはよう」「こんにちは」「さようなら」「ありがとう」「ごめんなさい」と表現できる便利な言葉であることから名付けられました。

プロ野球・ヤクルトの「つば九郎」は、日本一を果たした翌年の1994年に全国からの公募で決定。ツバメの別称「つばくろ」と、野球の「9回」「9人」が由来だそうです。当時の朝日新聞スポーツ面によると、「つば」ぜり合いに強い野球をし、「苦労」しながら日本一を目指す……といった意味も込められているのだとか。

キャラクターの数だけ、名付けのドラマがあるのかもしれない――そう思い、最近気になったキャラクターについて取材してみました。

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〈コウエツさんのことばなし〉新聞記事やネットニュースの点検にあたる校閲記者、通称「コウエツさん」。赤鉛筆片手に、間違い探しの毎日です。世の中には人々の言い回しから流行語、SNSまで「気になることば」がいっぱい。何げない疑問に答える「ことばのはなし」をお届けします。(https://prv.withnews.jp/articles/series/116/1)

講談社「よむーく」誕生の舞台裏
この春に生まれたばかりの、講談社文庫の「よむーく」。シンプルながら不思議な響きが印象的ですが、どのように名付けられたのでしょうか。

講談社文庫は、1971年の創刊から今年で50年を迎えます。数年前、それに合わせてオリジナルキャラクターをつくろうという構想が持ち上がりました。ライバル社のような、読者に浸透した独自のキャラがいなかったからです。「オリジナルキャラクターは『憧れ』でした」と文庫出版部の堀彩子部長は語ります。

さて、どんなキャラにするか。議論が始まりました。

「講談社文庫の特徴である、カラフルな背表紙が生かせるキャラに」
「『講談社の○○』と一言で言えるよう、実在の動物にしては」
「同業他社とかぶらないよう、パンダや犬は避けよう」……

話し合いの結果、キャラは「シロクマ」にすることがまずは決まりました。

デザインは、Suicaのペンギンやチーバくんで知られる坂崎千春さんに依頼。ラフ画も届き、いよいよ名前の議論に移ります。文庫だけでなく雑誌や単行本などの編集部、さらには販売部や宣伝部にも呼び掛けると、100人以上から200ほどのアイデアが寄せられました。

ドイツ語の「本」から「ブーフ」。「北極星」を意味する「ポラリス」。キャラクターにつく文庫サイズの胸ポケットから「ぽっけ」……。講談社が江戸川乱歩賞を後援することから「エドガー」など、さまざまな視点からアイデアが寄せられました。

登録商標はもちろん、ネット検索で個人のサイトなども見て、すでに使われている名前でないかを確認。候補を絞り込んでいきました。最終候補に残ったのは、次の10個です。

ブーフ/ぽっけ/ポラリン/ポラン/こだぶん/ほんくま/シロロ/ましろん/よむーく/よむくま

ジェンダー平等も意識したネーミングに
投票などを経て、晴れて「よむーく」に決まりました。「名付け親」となった販売部の山田健太郎さん(31)に由来を聞いてみると……。「イヌイットのことばでシロクマを意味する『ナヌーク』と、『読む』を掛け合わせました」。このことばを知ったのは、アラスカを舞台に写真を撮り続けた、星野道夫さんの写真絵本から。子どものころに好きだったその本が強く印象に残っていて、シロクマと聞いてまず「ナヌーク」が浮かんだのだそうです。

キャラクター開発を担当した文庫出版部の鈴木薫・副部長は、企画の当初から抱いていた思いを明かしてくれました。「日本語って『私』『僕』や『○○君』『○○ちゃん』で性別のイメージがついてしまう。それは避けようと思っていました」

「君」や「ちゃん」が付くキャラクターは少なくありません。例えば2011〜20年に開催された「ゆるキャラグランプリ」では、1位になったキャラの半数が「君/くん」「ちゃん」付きでした。一方で近年、航空会社が「レディース・エンド・ジェントルメン」の機内アナウンスを「オール・パッセンジャーズ」などに切り替えたり、文具会社が性別欄のない履歴書を売り出したりと、ジェンダー平等や多様性に配慮する意識が高まっています。

講談社文庫はラインアップが幅広く、老若男女さまざまな人に読んでもらいたい。年代や性別を限定しない名前にしたかったと、鈴木さんは語ります。

気を配ったのは、名前だけではありません。完成形の「よむーく」には文庫本が入る胸ポケットがありますが、初期段階では、おなかにファスナーつきポケットがある案もありました。しかしこのデザインは「手術痕に見える」との意見もあり、「身近に大きな手術を経験した人がいる人は、どう感じるだろう」などと議論した結果、胸ポケットのほうを選ぶことにしたそうです。

より多くの人に覚えてもらい、愛されるためには――。答えのない問いを重ねながら、キャラクターは生み出されます。その生い立ちを知ると、愛着がいっそう深まるかもしれません。

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〈コウエツさんのことばなし〉新聞記事やネットニュースの点検にあたる校閲記者、通称「コウエツさん」。赤鉛筆片手に、間違い探しの毎日です。世の中には人々の言い回しから流行語、SNSまで「気になることば」がいっぱい。何げない疑問に答える「ことばのはなし」をお届けします。(https://prv.withnews.jp/articles/series/116/1)

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  • もう巨乳&両性具有のマラ・ボッキー大佐とかでいーんじゃねーの(ハナホジ
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  • 八方美人に気配りした挙句に面白みも何もないキャラになるという好例ニダネw
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