チェルシーを率いるトーマス・トゥヘル監督が、2021年のドイツ年間最優秀監督に選出された。
同賞はドイツ誌『kicker』の運営により、ドイツ・スポーツジャーナリスト協会のメンバーからの投票で選出される。昨年の受賞者であるドイツ代表のハンジ・フリック監督(元バイエルン指揮官)の118票を11票上回り、129票を獲得したトゥヘル監督が年間最優秀監督賞に輝いた。
受賞したトゥヘル監督はチェルシーのクラブ公式サイトを通じ、「私は自分自身をチームプレイヤーだと思っているので、チーム全体の大きな名誉としてこの賞を受賞できてとても感謝している」と喜びを語った。
「私は個々人の賞をあまり信じていない。それはチームの努力だと信じているし、大好きなピッチにいる選手たちだけの努力ではない。これは私だけではできない。スタッフと一緒にしたし、それはドイツ人とハンガリー人のスタッフだけではなく、コブハム(チェルシーの練習場)にいる全てのスタッフのおかげである。信じられないほどの質のサポートがあるからそこに参加できていることは信じられないことだ」
「フットボールチームは監督がいなくても勝つことはできるが、監督はチームなしで勝つことはできない。それはチームとして、私たちがやってのけたことに対する賞だ。そして、また始まりだ」
現在47歳のトゥヘル監督は、2019−20シーズンはパリ・サンジェルマンを率いてチャンピオンズリーグ決勝に進出したものの、準優勝に終わり、昨年12月29日に解任された。そして今年1月26日、フランク・ランパード前監督の後任として、チェルシーの指揮官に就任。当初プレミアリーグ8位に沈んでいたチームを立て直し、プレミアリーグ4位フィニッシュ、FAカップ準優勝、そして9年ぶり2度目となるチャンピオンズリーグ(CL)優勝に導いた。