和田、藤原、山口、安田…“若手”と書いて“きぼう”と読むロッテの明るい未来

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2021年07月26日 11:10  ベースボールキング

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ベースボールキング

ロッテ・藤原恭大
◆ ワクワクするメンバー

 7月23日に開幕した東京五輪で連日のメダル奪取に日本中が沸いている中、ロッテ浦和球場で行われた二軍戦も五輪に負けないくらいのワクワク感、選手たちのひとつひとつのプレーに熱い気持ちになった。

 東京五輪による中断期間ということもあり、一軍でプレーしている選手たちも、20日の二軍の試合から多く出場。25日の楽天との二軍戦では、1番・和田康士朗、2番・藤原恭大、3番・山口航輝、4番・安田尚憲と、マリーンズファンならばワクワクするような上位打線が組まれた。この4人は藤原、山口が新人だった2019年から、ファームに出場しており、安田は同年イースタン・リーグの本塁打、打点王に輝くなど、その当時も将来彼らを一軍で見られる日が来ればいいなと思っていたファンも多かったはずだ。

 あれから2年ーー。和田は育成選手から支配下選手となり昨季はチームトップの23盗塁をマークし、今季もここまで17盗塁と“代走のスペシャリスト”としてチームに欠かせない存在となった。藤原も7月3日に一軍再昇格すると、沈んでいたチームに光、そして勢いをもたらす打撃を披露し、打席内で“打ってくれそう”な雰囲気さえ感じてくる。山口は現在二軍で調整中だが、ここまでプロ初本塁打を含む4本のアーチを放つ。安田は開幕直後4番を打ち、一時はリーグ打点トップに躍り出た。打撃面で試行錯誤している部分を見ていて感じるが、打点はチーム4位の44打点を挙げる。現在進行形で“進化”した姿を見せ続けている。


◆ 4人が躍動

 25日に行われた楽天との二軍戦で、圧倒的な存在感を見せた。0−0の初回、先頭の和田が死球で出塁すると、4番の安田が楽天の先発・塩見貴洋が投じた初球のストレートをライトスタンドに2試合連続となる本塁打で2点を先制。

 追加点を奪った3回はワクワクするような攻撃だった。一死走者なしから1番・和田、2番・藤原の連続安打で一、二塁とすると、3番・山口の3球目に一塁走者・藤原、二塁走者・和田がダブルスチールを決め、足で楽天バッテリーを揺さぶった。3番・山口は空振り三振に倒れたが、4番・安田のレフト前に弾き返す安打で、三盗を決めた和田が3点目のホームを踏んだ。

 5−5の同点に追いつかれた8回は、二死三塁の場面で藤原に打席が回り、左の変則左腕・渡邊佑樹が3ボール2ストライクから投じた8球目をレフト前に弾き返す勝ち越しの適時打。これが決勝点となった。

 1番・和田が1安打1盗塁、2番・藤原が3安打1打点1盗塁、3番・山口が2安打、4番・安田は2安打1本塁打3打点の大暴れ。

 着実に成長した姿を見せており、2年前よりも一軍でこの4人が同時に出場し、活躍する日が現実的になりそうなところまで来ている。だからこそ、また2年前とは違った興奮をこの二軍戦で覚えた。


◆ 楽しみな未来

 この4人だけでなく、スタメンマスクを被った佐藤都志也も3安打2打点、途中出場の高部瑛斗も2安打をマークした。ルーキーの小川龍成が9番・ショートで出場し、ベンチにも平沢大河、福田光輝、西巻賢二などが控えており、ベンチを見渡しても将来が楽しみな選手たちばかりだ。

 この若手選手の中から将来、熾烈な競争を勝ち抜き、何人レギュラーを掴むのかーー。その時に安田、藤原は中心選手として引っ張る存在になっているのかーー。野手だけでなく、投手陣も期待の若手が多い。彼らの成長を見守ること、将来を予想するだけで、ワクワクするマリーンズファンも多いのではないだろうか。

 東京五輪により一軍の公式戦が中断となり、それに伴い普段は一軍でプレーする選手たちも二軍戦で実戦を積み、期待の若手選手たちの同時出場がかなった。一軍で若手野手たちが一人でも多く、スターティングラインアップに名を連ね、一軍で躍動する日がくる日を楽しみに待ちたい。もちろん、中堅、ベテラン選手たちが若手の壁となって立ちはだかり、切磋琢磨し、うまく世代交代を進んでいくことを期待したい。

文=岩下雄太

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  • 「御贔屓」と書いて「ふじおかゆうだい」って読む�����の当然、岩下は知ってるよな?こういう記事タイトルつけるくらいだからな。
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