バルセロナはフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンの放出先に困窮しているようだ。25日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。
かねてよりアルゼンチン代表FWリオネル・メッシとの新契約締結に向けて動いているバルセロナは、財政状況悪化やサラリーキャップの問題を解消すべく、同クラブで2番目に高い給料を受け取っているグリーズマンの放出を目論んでいる模様。これまでに移籍先の候補として複数のクラブが挙げられてきた。
しかし、バルセロナのジョアン・ラポルタ会長は、グリーズマンをその筆頭候補であるアトレティコ・マドリードに移籍させることに難色を示しているという。今回『マルカ』が報じたところによると、2020年夏に同クラブのジョゼップ・マリア・バルトメウ前会長が、ウルグアイ代表FWルイス・スアレスをアトレティコ・マドリードに移籍させてしまった失敗が尾を引いているようだ。同選手はバルセロナを去った直後の2020−21シーズン、リーグ戦で21ゴールを挙げる活躍を見せチームを優勝に導いた実績を持つ。
とはいえ、プレミアリーグの各クラブの間でもグリーズマンへの興味が薄れているという。年齢的な部分からリヴァプール、チェルシー、マンチェスター・Uが手を引き、マンチェスター・Cはイングランド代表FWハリー・ケインの獲得に動いているとされる。また、2021−22シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場権を保持していないトッテナムとアーセナルではグリーズマンの関心を引くことが厳しいようだ。
果たしてバルセロナは、今夏の移籍市場でグリーズマンに関してどのような決断を下すのだろうか。