『東京卍リベンジャーズ』場地圭介と松野千冬の関係性はなぜ尊いのか? 二人の強い絆を考察

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2021年07月29日 07:01  リアルサウンド

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 観客動員166万人、興行収入22.5億円を突破し、大ヒットを収めている実写映画『東京リベンジャーズ』。7月16日に発売された単行本23巻も売上が順調で、現在放送中のアニメも大好評となっている。そんな同作のテレビアニメで現在放送されているのは、作品の中でも大きなターニングポイントとなっている「血のハロウィン」編。そして、そのキーパーソンといえば場地圭介と松野千冬だ。そこで同編で見える、2人の関係性を改めて振り返ってみたい。


参考:『東京卍リベンジャーズ』松野千冬が圧倒的にモテすぎる理由


 場地は「東京卍會」壱番隊の元隊長、そして千冬は副隊長だった。だが、隊長、副隊長の関係性を越えたものが2人の間にはあり、千冬の場地へ対する尊敬と憧憬はとてつもなく強い。アニメ15話の中にもあったが、場地が「芭流覇羅」に入るための踏み絵として殴られ続けても、千冬は一切抵抗をしていない。場地が「芭流覇羅」に入るのは、稀咲鉄太を追い詰めるためだと信じてやまないからだ。それほどまでに、千冬が盲目的に場地を信頼しているのには訳があるのだ。


 中学1年の頃、上級生にすら喧嘩で勝ってしまうほどのヤンキーだった千冬。同じ学年に留年している生徒がいると聞きつけた千冬は、相手は相当の不良と踏んで先手を打って懲らしめておこうと会いに行くことに。しかし、そこにいたのは七三分けで眼鏡をかけたガリ勉タイプの生徒。「もうダブれねぇんだよ オフクロが泣く」と話すその生徒こそ、場地だった。一見真面目な生徒に見えるが、「虎」という漢字が書けないことに違和感を感じた千冬。正しい漢字を教えたことで場地との間に交流が生まれた矢先、暴走族チームに奇襲をかけられてしまう。中学入学早々に大暴れして目をつけられたため大人数が集まってきており、いくら腕っぷしが強いとはいえ多勢に無勢。そんな絶体絶命のピンチに登場したのが場地である。「東京卍會 壱番隊 隊長 場地圭介だ!!!」と名乗り、敵をほとんど一人で倒してしまった上に、「コイツは俺の仲間だ 今度手ぇ出したら チーム丸ごとブッ潰すぞ!!!」と釘を刺す場地。その姿を見た千冬が感銘を受けたことから、2人の関係性が構築されていく。「オレ敬語使えねーんだよ オレが一番偉いから」と言っていた千冬が初めて敬語を使い、場地に全幅の信頼を寄せていくのだ。


 初めて敬語を使ったのも、かっこいいと思ったのも、ついていこうと思ったのも場地という千冬。それまで最強のヤンキーであった千冬は腕っぷしで周りを服従させることができていたのかもしれないが、本当の仲間や対等に接してくれる人はいなかったのではないだろうか。だが、場地は臆せず「仲間」と言ってくれ、ペヤングを「半分コ」してくれた存在だ。ジャックナイフのようなヤンキーだった千冬が今ではやや丸くなったのも、信じる人、尊敬できる人ができたからと言っても過言ではないだろう。「この人のおかげで自分が変われた」という存在に対しては、徹底的に味方でいたくなるものだ。千冬にとって、場地という存在はかなり大きいことが伺える。


 「血のハロウィン」編では、そんな千冬と場地の絆がとくと味わえるストーリーだ。結末を思うと心が痛むが、それぞれが抱える思いや心情の変化に注目しながら楽しんでいきたい。


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