DTM、延期のノリスリンク戦を最終戦として開催へ。電動レーシングカーの『次なるステップ』も発表予定

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2021年07月29日 10:21  AUTOSPORT web

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ニュルンベルク近郊のノリスリンクで行なわれるDTMのレースイベント
DTMドイツツーリングカー選手権は7月28日、当初7月上旬の開催が予定されていたノリスリンクでのレースを、10月8〜10日に開催すると発表した。これにより、ノリスリンクでのイベントは全8ラウンドで構成される2021年カレンダーの最終戦として開催されることとなった。

 また、モータースポーツ・クラブ・ニュルンベルク(MCN)、ニュルンベルク市、DTMは、現在の契約を2022年末まで延長している。

 ニュルンベルク市近郊の公道を使用したコースであるノリスリンクは例年、7月上旬にDTMのレースを開催してきたが、2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響によりイベントがキャンセルに。2021年も当初は7月2〜4日に第2戦として予定されていたが、新型コロナウイルスのパンデミックと、その結果ニュルンベルク市による承認が下りないことから、7月第1週の開催を断念し、秋の開催を模索していた。

 DTMは先日の第2戦ラウジッツリンクで観客を動員してのイベントを開催しているが、このノリスリンク戦も「パンデミックの状況に応じ、またDTMのラウンドにおいてすでに証明されている衛生概念に沿って」観客の入場が許される。観戦チケットは8月中旬に開始される予定だという。

「今シーズンも、ファンのためにノリスリンク戦を開催できることを本当に嬉しく思う」とDTMを運営するITRのマネージング・ディレクターであるベネディクト・ブーメは述べている。

「ユニークな雰囲気のノリスリンクで、素晴らしいシーズンフィナーレを見ることができるものと確信している」

 なお、このノリスリンク・ラウンドは、本来最終戦として予定されていたホッケンハイム(10月1〜3日)から2週連続での開催となる。ITRのイベント&オペレーション・ディレクターを務めるフレデリック・エルスナーは「この解決策を受け入れてくれたホッケンハイムの責任者に感謝したい。ホッケンハイムとノリスリンクの週末は、エキサイティングなシーズンの素晴らしい締めくくりとなるだろう」と述べている。

■将来、ノリスリンクで『DTM初のカーボンニュートラル・イベント』を目指す
 また、ノリスリンクは持続可能な未来に向けた取り組みに関して、DTMにとって特別な場所でもある。

 DTMは2025年までにシリーズのカーボンニュートラル化を目指しているが、シリーズおよびMCN、ニュルンベルク市は、ノリスリンク戦をDTM初の完全なるカーボンニュートラル・イベントとすることを、中期的な目標としている。

 これに向け、今年のノリスリンク戦においてITRは、DTMの戦略的テクノロジーパートナーであるシェフラーとともに、『DTMエレクトリック』のさらなるプレゼンテーションを行ない、未来の電動化に向けた次なるステップを発表するという。

 中期的には、ITRは1000馬力オーバーの完全電動レーシングカーによる『DTMエレクトリック』を、DTMに並ぶ追加のシリーズとすることを目指している。

「ノリスリンクのDTMのレースは、引き続きニュルンベルクで開催される。それは朗報であり、我々がスポーツイベントにとって魅力的なものであり続けていることを示している」と語るニュルンベルク市長のマーカス・ケーニヒも、DTMの電動化への取り組みを評価している。

「レースの領域における持続可能なモビリティに向けた取り組みとして、オーガナイザーがDTMエレクトリックのプログラムを開始していることは、私にとって重要なことだ。同じく、ITRとMCNが実際に2025年にカーボンニュートラルという目標を達成することも、非常に重要である。我々は都市として、できる限りの貢献をしていく」

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