伊藤蘭「解散宣言」の地でコンサート 特別な思いとは?

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2021年07月29日 11:30  AERA dot.

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写真伊藤蘭 [(撮影/写真部・高橋奈緒)、ヘアメイク/西山舞(LUGAR)、スタイリング/岡本純子、衣装協力/ペリー二(イヤリング)、ミキア(ネックレス)]
伊藤蘭 [(撮影/写真部・高橋奈緒)、ヘアメイク/西山舞(LUGAR)、スタイリング/岡本純子、衣装協力/ペリー二(イヤリング)、ミキア(ネックレス)]
 2年前にソロ歌手としての活動をスタートさせた伊藤蘭さん。9月にはセカンドアルバムの発売とツアーも控える。ソロ活動をしたことで改めて感じたキャンディーズという存在、解散の意思を示したあの場所への思い、コロナ禍での生活の変化など、盛りだくさんでお届けします。

【写真】「伊藤蘭ファースト・ソロ・コンサート2019」での伊藤蘭さん

*  *  *
──蘭さんは、2019年にソロシンガーとしての活動をスタート、ファーストアルバム「My Bouquet」をリリースし、コンサートや数々の歌番組に出演されました。一人で歌うことで改めて感じたことはありましたか?

 キャンディーズの曲に関しては、やはりずっと3人で歌ってきましたし、ハーモニーが大事な曲も多いのでスー(田中好子)さんとミキ(藤村美樹)さんの存在は常に感じています。やはり3人は心強かったし安心でしたね。そういえば歌番組で乃木坂46やIZ*ONE(アイズワン)の方たちと一緒に歌ったときももちろん心強かったし、楽しかったです。グループっていいなと思います。

──キャンディーズの曲に改めて向き合ったことで気づいたことなどはありましたか。

 新たな発見というよりは、当時の自分に戻ったような感覚でしょうか。年齢を重ねたぶんの何かは加味されていると思いますし、一人で歌うために、パートを変えたりもしていますが、イントロが流れたらもう、自然に当時のモードになっていますね(笑)。

──キャンディーズ時代の楽曲と、ソロ曲との切り替えは?

 そこは特に意識することなく、楽曲の雰囲気に身をゆだねながら、自然に任せています。

──前回のツアーでは、コロナ禍の対策として、声援を送ったりすることなどができなくなりました。

 はい。でもそのぶん、拍手ひとつ取っても、より一層思いを込めて届けようという皆さんの気持ちが伝わってきて感激でした。

──キャンディーズファンの熱量の高さは伝説的だと言われます。

 感動的なコンサートにしていただけたと思っています。そんな客席の雰囲気、空気を肌で感じられるのが、ライブの醍醐味ですね。

──9月1日には2年ぶりのセカンドアルバムが発売されます。タイトルは「Beside you」、“あなたのそばに”という意味ですね。

 コロナ禍において、予定していたことがかなわなくなるようなことが続きます。せめてこの楽曲たちだけでもそばに置いていただけたらな、という思いを込めました。

──布袋寅泰さんやトータス松本さんなど、今回のアルバムも豪華な作家陣が曲を提供されていますね。

 ファーストアルバムともまた違うエッジの利いた雰囲気の楽曲も入っています。私をソフトなイメージでとらえている方には少し意外かも(笑)。もちろん穏やかなあたたかい曲も含めて、様々な表情を持った曲が集まりました。

──アルバムのリリースに合わせたツアー「伊藤蘭 コンサート・ツアー2021〜Beside you & fun fun(ハート)Candies!〜」も開催されますが、9月26日の特別追加公演の会場は、1977年7月にキャンディーズがコンサートを行った、日比谷野音(日比谷野外大音楽堂)です。

 私にとってもファンの皆さんにとっても、とにかく鮮烈な思い出の場所なので、もう少し前だったら多分できないと、言っていた気がします。

──ツアーの特設サイトで特別追加公演に向け、日比谷野音は<私達が解散の意思を公にした場所です。私にとっても当時を知るファンの方達にとってもあまりにも鮮烈な思い出を残す場所なので、このお話を聞いた時は正直迷いました>とコメントされています。野音という場所は、ファンの皆さんを驚かせたり悲しませたりしてしまった場所、という思いがどこかにあったということですか。

 それはそうですね。でも、あえてそこを選びたいというスタッフの熱意も伝わってきましたし、あれから長い時間が経ち、様々な季節を乗り越えてきたファンの方々と私が再び同じ場所で元気に会えたとしたら、やはりそれはもう喜びでしかないなと思いました。

──蘭さんのソロシンガーとしての活動を、ご家族はどのようにご覧になっていますか?

 夫(俳優・水谷豊さん)には「蘭さんは歌をやってほんとによかったねぇ」と、しみじみ言われました(笑)。娘(同・趣里さん)はコンサートを毎回楽しみにしてくれているようです。幼い頃から映像やCDでキャンディーズの存在を身近に感じていたからでしょうか。

──ご家庭でキャンディーズの曲を流されたりしていたんですね。

 時々ですが、お客様がいらしたときなんかに、見たい、聴きたいということになると流したりとか。そういうときは、私はもう遠くのほうに逃げたりしますが(笑)。娘は一人で見たりすることもあったようですね。

──コロナ禍によって日常生活も大きく変わりました。一番大きな変化はどんなことですか?

 そうですね……毎日調理をするようになったことでしょうか(笑)。どうしても仕事柄、外食なども多くなりがちだったので、ヘルシーな食生活になった気がします。そしてあまり手をかけずに作ろうとか、そういう工夫も楽しんでいます。

──得意料理は?

 もう、鍋一筋で(爆笑)。

──(笑)。栄養バランスもいいですし、季節問わずおいしく食べられますしね。

 そうでしょ! お鍋は一番いいんですよ。味の種類もたくさんありますし、お鍋ダイエットというものもあるみたいですしね。今年の夏も食べます(笑)。

──この期間に、新たに試したものなどはありますか?

「宅録」というか、自宅でもパソコンで手軽に音楽作業ができることを知ってそのセットを手に入れました。

──今は宅録の曲が大ヒットになるような時代ですし、いつか蘭さんの宅録曲が収録されたりするかもしれません。

 アハハハ、さすがに今はまだ無理ですが、そういう遊びができたら楽しいかもしれませんね。まずはその技術を身につけないと!

(構成/本誌・太田サトル)

伊藤蘭(いとう・らん)/東京都生まれ。1973年、田中好子、藤村美樹とともに「キャンディーズ」としてデビュー。78年の解散以降は俳優として活躍。2019年、ソロとして歌手活動を再開、21年9月1日にセカンドアルバム「Beside you」を発売。キャンディーズの曲満載のコンサートツアーもフェスティバルホール、日比谷野外大音楽堂などで開催予定。

※週刊朝日  2021年8月6日号

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