命に関わる「危険な頭痛」とは? すぐに病院を受診すべき頭痛チェックリスト【医師が解説】

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2021年07月29日 20:51  All About

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写真急激な頭痛や意識障害やしびれ・けいれんなどを伴う場合、くも膜下出血や脳出血、脳腫瘍などによる命に関わる危険な頭痛かもしれません。危険な頭痛の見分け方、自分でできる頭痛のチェック法をご紹介します。
急激な頭痛や意識障害やしびれ・けいれんなどを伴う場合、くも膜下出血や脳出血、脳腫瘍などによる命に関わる危険な頭痛かもしれません。危険な頭痛の見分け方、自分でできる頭痛のチェック法をご紹介します。

危険な頭痛とは? 慢性的な頭痛・片頭痛と異なる頭痛に要注意

一言で頭痛といっても、実は頭痛には様々な種類があるのです。といっても、場所が場所だけに心配になってしまいますよね。

ほとんどの慢性的な頭痛はそんなに心配しなくても良いことが多いのですが、一部の頭痛には命にかかわるものもあります。ですからどんな病気があるのかを知ってくことが大切です。

そこで「危険な頭痛」とはどんな頭痛なのかを解説したいと思います。

頭痛の原因となる危険な病気……命にかかわるものも

■くも膜下出血
危険な頭痛の代表例でもあるくも膜下出血。脳は「くも膜」という、とても薄い膜で覆われています(オブラートのような膜だとイメージしてください)。その上にさらに硬膜という、やや硬い膜があります。

くも膜がみかんの中の薄皮だとすると、硬膜はみかんの外の皮にあたる部分です。さらに、脳は非常に大事なものなので、硬膜の外には頭蓋骨があって、多重構造で脳を守っています(ちなみにくも膜の下にはさらに軟膜という膜があります。結局、脳は軟膜、くも膜、硬膜の順に3種の膜で覆われているのですね。この3つをあわせて「髄膜」といいます)。

くも膜下出血というのはその名の通り、脳の表面の血管にできた「脳動脈瘤」というコブが破れて、くも膜の下に出血してしまう病気です。

「カナヅチで殴られたみたいに、突然痛み出して(例えば、「何時何分何秒」と言えるくらいはっきりとしたタイミングで)、しかも今まで経験したことのないひどい頭痛」というのが特徴。

こういった症状が起こったら、迷わず救急車を呼びましょう。

■脳出血
脳の中の血管が破れて出血が起こる病気です。みかんで例えると、実の中で出血が起こってしまった状態です。大抵は高血圧が原因です。頭痛、意識がなくなる、吐き気、麻痺などの症状が現れます。もちろんこの場合も救急車です。

■脳腫瘍
脳のなかにできる「腫瘍=できもの」です。軽い頭痛から重い頭痛までいろいろな頭痛をひき起こします。時として吐き気などを伴うことがあります。こう書くと非常に不安になりますが、頻度はあまり多いものではないのでご安心を。CT、MRIでわかります。受診すべき診療科は脳神経外科です。

■慢性硬膜下血腫
お年寄りに多い病気です。しかし若い人でも、「酔っ払ってよく覚えていないけれど、頭を打った」というような場合に見つかることもあります。頭を打った後、くも膜の上、硬膜の下(みかんでいうと薄皮の上、外の皮の下)に血がじわじわとたまってきて(=血腫)脳を圧迫します。

「なんとなくこの1カ月でボケが進んだ」「この2カ月でだんだんろれつが回らなくなってきた」「1カ月でだんだん歩きづらくなってきた」なんていう症状があったら要注意。認知症と勘違いされることも良くあります。

早めに血腫を手術で取り除けば良くなりますので、思い当たるフシがあったら脳神経外科へ。

■髄膜炎
「熱もあるし、風邪っぽいですが、頭も痛いです。首のうしろがなんだか硬くなっています」というのが特徴。脳を包んでいる髄膜にウイルスやばい菌がついて炎症を起こした状態です。診療科は内科です。

その他、目の病気である緑内障、鼻の病気である副鼻腔炎が原因で頭痛が起こることもあります。気になる頭痛がある場合は、以下の「危険な頭痛チェックリスト」でチェックしてみてください。

危険な頭痛の症状チェックリスト! 該当する場合、すぐ病院へ

一言でいうと「急で激しい頭痛、意識が変だったり麻痺が見られたりした場合は、すぐ病院へ!」ということを覚えておいてください。詳しくは下記のチェックリストをご覧ください。

もちろん、片頭痛で吐き気を伴うこともありますし、必ずしもこういった頭痛がすべて取り返しのつかないものであるとは限りません。しかしやはり「痛みの強さがひどいかどうか、突然かどうか、だんだん悪くなるかどうか、神経症状(記憶障害やけいれんなど)があるかどうか、発熱があるかどうか」また「頭を強く打ったことがあるかどうか」「早朝に痛むかどうか」といったことが重要なポイントになりますのでご参考に。

■危険な頭痛チェックリスト
・今まで経験したことがない頭痛
・普段と明らかに違う頭痛
・痛みが強烈な頭痛
・突然起こった頭痛。たとえば、バットで殴られたような強烈な頭痛
・朝方(とくに早朝)に起こった頭痛
・日に日にだんだんひどくなる頭痛
・ずっと続いている(たとえば1週間以上)強い頭痛
・ものが二重に見える、またはものが見えなくなる頭痛
・麻痺やしびれ、けいれんなどがいっしょに起こった頭痛
・意識があやふやになったり、訳のわからないことを口走ったりする頭痛
・ろれつが回らないなど、言葉がしゃべりにくくなる頭痛
・意識障害を伴う頭痛
・めまいや吐き気を伴う頭痛
・高熱を伴う頭痛
・高齢になって初めて起こった頭痛

以上のような痛みが生じた場合は、必ずすぐに病院を受診してください。

山田 恵子プロフィール

東京大学医学部卒業。整形外科専門医、日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医、認定産業医。東京大学医学部医療情報経済学客員研究員、ハーバード大学研究所客員研究員等を経て、現在、東京大学医学部附属病院整形外科。勤務医として診療にあたりながら、女性の健康をサポートする情報を幅広く発信している。
(文:山田 恵子(医師))

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