ジャッキー・チェンが驚愕の反香港・親中共発言! 現実の姿とはぜんぜん違うジャッキー・ヒーロー列伝

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2021年07月30日 00:02  日刊サイゾー

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日刊サイゾー

写真写真/Getty Imagesより
写真/Getty Imagesより

 香港を代表するアクションスター、ジャッキー・チェンが揺れている。

 7月頭に北京で行われた中国映画家協会のシンポジウムに参加したジャッキーは中国共産党を絶賛し、「私も党員になりたい」と中国共産党に入党したい意思を明らかにしたのだ。中国が香港で反社会的な活動を規制する香港国家安全維持法には多くの香港市民や映画関係者が反対したにも関わらず、ジャッキーは支持を表明していた。

 彼が親中発言をするようになったのは2009年頃からで、中国で行われたイベントに出席したジャッキーは「自由になりすぎると香港のようになってしまう」「中国人は規制や支配をされた方がいいと考える」と発言して騒動になった。

 中国は08年の北京五輪、10年の上海万博とふたつの国家的イベントを成功させ、アメリカをしのぐ経済大国への仲間入りを果たし、ハリウッドも中国市場を無視することはできなくなり、超大作の多くが中国資本の参入によりつくられるようになっていった。

 このような中で09年時点のジャッキーの「中国寄り」発言は、ハリウッドをしのぐ市場になるであろう中国映画界におべっかを使っておく必要があったのでは、とされている。

 その後のジャッキーはスキャンダルにまみれた。自伝本で愛人の存在を明らかにすると、その愛人に産ませた隠し子の養育をまったくしていないということが暴露され、ユニセフの親善大使として長年寄付もしていながら自分の子供を助けないのは「偽善だ」と言われた。

 14年には息子のジェイシーが麻薬所持、使用の容疑で逮捕される。ジャッキーは中国当局から麻薬撲滅大使に任命されていたのに!

 中国では麻薬の所持、売買は厳罰で死刑になる可能性があるにも関わらず、ジェイシーは1カ月程度で釈放された。世間ではまことしやかに「ジャッキーは中国共産党に頼み込んで、息子を減刑してもらったのだ」などと語られた。

 そう考えると中国へのおべっか、共産党絶賛などは大きな貸しをつくった相手にめいっぱい媚びを売っていると言えなくもない。

 かつてのジャッキーといえば危険なスタントに自ら挑み、権力や悪党に虐げられる人々のために立ち上がる、強気を挫き、弱気を助ける男を演じていたというのに。

 車好きのジャッキーがほれ込んでつくられたカーチェイス映画『デッドヒート』では、警官を轢き殺したギャングのボスを告発したために家族を拉致され、父親を危篤にされたジャッキー(役名もジャッキー)が香港警察やインタポールの協力をつっぱねて危険なレースと戦いに挑んでいく。破壊される家屋から逃げ出す度肝を抜くスタントや大クラッシュ、派手な爆発シーンもあるカーチェイスは必見。

 加山雄三がゲスト出演し、仙台ロケも行われた映画のクライマックスに勝利した後は燃え盛る車の中からにっくき敵を救出し「罪を憎んで人を憎まず」なオチに観客の留飲も下がるってもの。だから憎むべきは麻薬であって、その誘惑に負けた息子のジェイシーは許してあげて! ってことかな。

 アクションスターだったジャッキーが批評家たちに求められて作った文芸映画『奇蹟/ミラクル』で、20世紀初頭の香港にやってきた無一文の若者を演じた。

 彼は香港に着いて早々、詐欺にあってなけなしの25ドルを失ってしまう。途方に暮れるジャッキーを花売りの老婆マダム・ローズから「くじけるんじゃない」と慰められ、幸運を呼ぶというバラを一輪買う。突然マフィア同士の抗争に巻き込まれたジャッキーは成り行きでマフィアのボス、パクを助けることに。ジャッキーがパクの胃を圧迫したことで亡くなってしまうのだが「こいつが俺を……」と途中でこと切れてしまったため、周囲はボスが後継にジャッキーを指名したのだと勘違いし、ただの素人がマフィアのボスに祭り上げられてしまう。

 なれないヤクザの仕事に悪戦苦闘するジャッキーだがその度にマダム・ローズのバラを買うとうまくゆくのだった。

 マダム・ローズは上海に留学している娘に、自分は富豪と結婚して優雅な暮らしをしていると嘘をついて花売りの金を学費として渡していたが、娘が上海の富豪と結婚することになり、挨拶に来るという。嘘がバレれば破談になると恐れたマダム・ローズのためにジャッキーは、自分の部下たちを使って大芝居をうつ。当時の香港の街を模した巨大セットでスケール感のデカいスタントやアクションを披露し、文芸作品の枠に収まらない迫力がある。

 ジャッキーは中々ひとつにまとまらない部下たちに「喧嘩や殺し合いはいい加減にやめろ。一度ぐらい人のためになることをするんだ。お前らに子供が出来たとき、強請、博打や高利貸しが自慢できるか?」と演説をぶつのだが、ヤクザものの部下たちにまったく響かないというのが笑える。

 だがそんなジャッキーの真摯な態度が人々の心を打って、文字通りの奇蹟が起こるラストは感動的。評価としては賛否あった作品だが、ジャッキーのヒューマニズムに心打たれたものです。今では隠し子すら助けてないけど。

『WHO AM I?』は3度目のハリウッド進出にてようやく大成功を収めた(「レッド・ブロンクス」)時代の総決算的作品だ。

 CIAの秘密工作員523号(ジャッキー)は、作戦行動中に作戦自体を隠匿しようとする上司によって消されそうになる。辛くも命拾いしたジャッキーだが、記憶喪失になってしまい助けられた部族民に「Who am I?(俺は誰だ)」と叫んだのを名前と勘違いされ、フーアムアイは記憶を取り戻す旅に出る。

 オランダ・ロッテルダムの高層ビルを駆け下りていく危険なスタントはジャッキーも自慢のアクションで、NGシーンでリテイクのために一番下からビルの斜面を再び平気な顔して歩いていく彼を見て、同じ人間なのかと驚かされる。

 悪党同士が5億ドルの金を銀行口座に送金する場面で、ジャッキーは隙をついてその金を恵まれない子供のための慈善団体の口座に送金してしまう場面があり、ユニセフ親善大使の面目躍如なシーンだ。

 繰り返すけど、人の子供は助けても自分の隠し子は助けてないっていうね……。

 かつては命がけのスタントを自ら演じて危険な場所に飛び込んでいったジャッキーだが、60代になり体に衰え(といってもあんなに動ける60代はどこにもいないんだけど)を感じた今では、危険よりも安心・安全が欲しいという心境の変化が中国共産党への過剰な媚びにつながっているかも知れませんね。

 前述したようにジャッキーはユニセフ親善大使をするほど恵まれない子供のための慈善家としても知られている。

 筆者は20年ほど前に当時勤めていた会社の社員旅行で香港に行き、ツアーガイドの案内でジャッキーが経営する外国人観光客向けの土産物店に行ったことがある。入店すると店の制服を着た小さな子供たちが数人集まってきて「いらっしゃいませ!」と挨拶してくるのだ。

 ガイドによると「あの子たちはジャッキーが寄付している慈善団体の子供ですよ」みたいな説明をされたのだが、そんな小さな子供を店で働かせていてもいいの?(といっても店内の案内をするぐらいだったけど)あれはいったい何だったのか、いまだに謎である。

このニュースに関するつぶやき

  • 勝手に他人に理想像を押し付けて、期待と現実が違うと相手を責めるというのは、なんか違う気がする。
    • イイネ!1
    • コメント 0件
  • 中国共産党に睨まれたくありませんよね。
    • イイネ!21
    • コメント 0件

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