致命的な欠陥のある名探偵? 謎解きエンタメ『鴨乃橋ロンの禁断推理』が面白い

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2021年07月30日 07:01  リアルサウンド

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写真『鴨乃橋ロンの禁断推理』が面白い
『鴨乃橋ロンの禁断推理』が面白い

 「少年ジャンプ+」で配信中の『鴨乃橋ロンの禁断推理』が面白い。手がけているのは『家庭教師ヒットマンREBORN!』の天野明だ。


 捜査一課の刑事・一色都々丸はやる気はあるが、「バカ素直で後先考えない」タイプで刑事としての実績はイマイチ。このままでは、刑事課から異動させられてしまう……と危機感を抱いている。そんなときに紹介されたのがとある探偵。名前は鴨乃橋ロン。探偵養成学校BLUEで「解けない謎はない天才」と呼ばれた男だった。しかし、今は探偵としては活動していない。それは、彼に致命的な欠陥があるからだった。


(参考:【画像】8月に発売される最新刊の表紙はロンが緑のスポーツカーに


■でこぼこコンビが難事件を解決


 愛すべきポンコツな都々丸と、どこか常識からは外れている天才タイプのロンが次々と事件を解決していくミステリー漫画。洞察力と、知識、そして何よりも事件解決への好奇心が強いロンは事件の内容を聞くとじっとしていられない。暴走もするし、常識はずれで誰かに非難されようとも気にも留めない。そんなロンをサポートしていくのが都々丸……というわけだ。


 さらに、ロンには探偵としても人としても、致命的な欠点があった。犯人を文字通り“死ぬほど”追い込むせいで、気がついたら犯人が死んでいるのだ。事件解決率は100%なのに、犯人検挙率が0%なのはそんなところに原因があるわけだ。ロンとしても、犯人とは言え人間を死に追い込むのは気が進まない。そんなロンの欠点を補うのが都々丸だ。犯人の死を防ぐのはロンにはできないこと(どうやら、追い込んでいる自覚がないらしい)。


 ふたりで組むことで、事件解決率100%、犯人検挙率100%になる……かもしれない。


■ノリの良さと勢いで世界観を楽しむ


 謎解きとしては、いまはサクッと終わっている事件が多い印象。ちょっと強引な設定のようにも見えるが、だからこそ警察が手こずってしまうというのは大いにありえる。「そんな方法で?」という予想外の切り口だからだ。何より、ロンの謎解きが閃きと鋭い洞察力、斬新な着眼点が魅力と言ってもいい。ロンだから解ける、という事件であるほうが魅力は増すのかもしれない。


 ロンと都々丸の組み合わせはボケとツッコミといった形だが、都々丸が疑問点にツッコミを入れてくれるおかげで話が早い。物語が加速しているのは都々丸のパワーが大きいだろう。


 ロン自身がまだ謎多き存在だ。そして、彼が在籍していたという探偵養成学校BLUEにも何かがありそうだ。そもそも、事件解決率100%の探偵がいることで、逆に世界のバランスを壊している……なんてことはないのだろうか。ポップでテンポの良い物語が、今後どのような展開を見せていくか、楽しみだ。


(文=ふくだりょうこ)


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