マンガを読んで成績アップ!? ワンピースや進撃の巨人が「教科書」になるワケ

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2021年07月31日 06:10  キャリコネ

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個別指導塾を経営・運営し、1500人の生徒をサポートした、プロ家庭教師の妻鹿潤です。

マンガは「勉強のジャマ」だと思われています。しかし、「マンガの読み方」や「読むマンガ」にこだわれば、実は国語の成績を驚くほど上げることができます。

実際に、国語の偏差値が3年で30上がった例もあります。マンガは見方を変えれば、完成度の高い教科書なのです。

今回は、国語の成績が上がる読み方と、オススメのマンガを紹介します。

訓練になる「読み方」とは


国語のテストでは、「登場人物の心情は?」「筆者が伝えたいことは?」といった問題がよく出ます。

マンガを読むとき、読者はキャラクターの心情を考え、筆者が伝えたいメッセージを読み取っています。キャラクターがきちんと描き込まれ、納得のいく物語の展開となっていることが、人気作品の条件です。

キャラクターの性格や背景、ストーリー展開を正しく捉えることが、物語の理解につながるのは小説でも同じです。マンガを読むことで、小説を読む力も鍛えられるというのは、こういうことです。

訓練になる読み方としては、1シーンごとにキャラクターの言動や、背景も含めた描き方を丁寧に見て、「作者が何を描こうとしているか」「いま、このキャラクターは何を考えているのか」などを読み取ることがあります。

読む中で感じたことを整理して、言葉にしてみると良いでしょう。また、1話を読み終わったときに、「次の話はどんな展開になるか」を予想するのもオススメです。

オススメのマンガは?

参考に、少年マンガをいくつか紹介します。

たとえば『ワールドトリガー』は、登場人物が多く世界観もユニークですが、キャラクターの関係やその心情が、丁寧に描かれている作品です。ちょっとしたワンシーンで見せる状況や言動が、その後の展開に大きな影響を与えますので、注意深く読む訓練にもピッタリです。

進撃の巨人や約束のネバーランドは、ストーリーが壮大で数多くの伏線が散りばめられているので、物語展開を読み解く訓練になります。漫然と読み進めるのではなく、自分なりに伏線をメモ書きして物語を整理すれば、ストーリーの論理展開が見えてくるでしょう。好きなマンガなら、楽しくできると思います。

過去と現代を行き来する東京リベンジャーズも、過去の言動が現代にどのような影響を与えたかを意識してみましょう。にこやかに笑っていたマイキーが、現代では様変わりしている理由も、さりげないワンカットや登場人物の言動に隠されているように感じます。まだ完結していないので、今後の展開が楽しみです。

最近は、クオリティの高い設定資料集や考察サイトがあるのも嬉しいところです。他人の考えを読んで、自分の意見を検証したり、視点を広げたりすることは、論理的な思考能力を鍛えるのに役立ちます。

「マンガの穴埋め問題」に挑戦?

物語の「カタ」を学べるのも、マンガのいいところです。作品を構造的に捉えることは、理解力の向上につながります。

例えば、ワンピースでは「新しい場所に行く→その場所にいる個性的な登場人物や、場所の特徴が描かれる→事件が起こる→麦わらの一味含めたそれぞれのキャラクターが対応→キャラクターごとに戦い→主要人物の感動的なエピソードシーンが挿入→クライマックス→エンディングと新しく仲間が入る」という大枠の展開があります。

ワンピースでは「敵を殺さない」という、こだわりもあります。その作品を分析して、構造的に理解していくことで、そのマンガの先の展開をズバリ当てられるようになるかもしれません。マンガをあえて1話飛ばして読んで、その前の話を想像してみるのも面白いですよね。いわばマンガの穴埋め問題です。

こうした訓練は、小説・物語だけでなく、評論・説明文の読解にも役立ちます。

例えば、評論文でよくある「幾つか並べられた文章を、適切な順番に並び替える」という問題も、話の流れを大掴みするこの能力さえあれば、楽々と解くことができます。

たとえばワンピースなら、次は「誰が誰と戦うか」「誰のどんなエピソードシーンが展開されそうか」を考えながら読みすすめるといいでしょう。

社会派マンガも役に立つ

ちなみに、雑誌ごとにマンガの複雑度は違います。

筆者の感覚では「マガジン・サンデー>ジャンプ>ヤングマガジン・ヤングジャンプ」の順番で複雑度が上がるため、小中学生ならマガジン・サンデーから。大学受験を意識した高校生ならヤングマガジン・ヤングジャンプから初めてみるのも良いでしょう。

最後に、できるだけ多くのジャンルを読むこともオススメします。

例えば、心情把握や心情展開の読み取りには、恋愛マンガが向いています。登場人物の言動や突然の喜怒哀楽から、「どんな感情だったんだろう?」「なぜその感情になったのだろう?」と読み解けば、心情把握だけではなく多彩な感情理解にもつながります。

最近の国語入試では、社会問題や現代に問われがちなテーマが出題されることも多いため、社会的なテーマを描いた「健康で文化的な最低限度の生活」や「子供を殺してくださいという親たち」、「コウノドリ」などの作品もオススメです。

国語を現役で教えながら、マンガを読む度に私自身も国語力が上がっているように感じます。素晴らしいマンガに囲まれた日本にいるからこその勉強法だと思います。どうぞ試してみてください。

【筆者プロフィール】】株式会社STORY CAREER取締役 妻鹿潤(めがじゅん)
関西学院大学法学部卒。塾コンサルタント・キャリアコンサルタント・プロ家庭教師などを通してのべ1500人以上の小中高生、保護者へ指導・学習アドバイスを行う。
大手教育会社時代は携わった教室が10か月で100人以上の生徒が入会する塾に。しかし志望校合格がゴールの既存教育に限界を感じ、「社会で生き抜く力」を身につける学習塾を起業。40〜50点の大幅な点数アップを実現し、生徒のやる気を引き出すメソッドを確立。入塾待ちの塾となる。
現在はキャリアコンサルタントとして企業の採用支援、大学生・社会人のキャリア支援を行う。ほかにも塾コンサルティング、プロ家庭教師、不登校・発達障害の生徒の個別指導なども行っている。

このニュースに関するつぶやき

  • 漫画で国語力アップとは面白い視点だと思います。言われてみればストーリー性があるので納得です//
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