陸上競技スタートで国立競技場がメインも「近づけない」もどかしさ…五輪モニュメントは長蛇の列

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2021年07月31日 10:30  AERA dot.

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写真人通りの少ないオリンピックスタジアム(撮影/岡本直也)
人通りの少ないオリンピックスタジアム(撮影/岡本直也)
 五輪の注目競技である「陸上」がスタートした。会場は、あの華やかな開会式もまだ記憶に新しい「オリンピックスタジアム(国立競技場)」だ。意外にも、大会6日目まで、「オリンピックスタジアム」を会場にしていた競技はサッカーのみ。しかも、試合開催時間はすべて夕方からだった。つまり、昼間の時間帯からオリンピックスタジアムが本格的に使用されるのは、陸上が始まった30日からということになる。会場周辺の雰囲気は、どうなっているのだろうか。周辺を歩いてみた。

【写真】オリンピックスタジアム前にそびえる「壁」!けっこう高い…

*  *  *
 記者が都営大江戸線「国立競技場」駅についたのは30日の正午過ぎ。特に、人の多さは感じられない。電車を降りて駅のホームを歩くと、何やらアナウンスが聞こえてきた。オリンピックスタジアムに最も近い「A2」「A3」出口が封鎖されているとの説明だった。

 改札を出ると、すぐに老夫婦に目が止まった。必死に駅員にオリンピックスタジアムまでの道のりを訪ねているようだ。話しかけてみると、練馬区からきたという。女性は興奮気味にこう話す。

「オリンピックが始まってから、早く会場を生で見てみたいなあとずっと思っていたんです。今日は主人の通院の帰りなんですが、強引に主人も連れて来てきちゃいました。でも、交通規制もあるようなので、どのくらい間近で見られるのかが少し心配です」

 記者も同感だった。実際、どのくらい会場に近づけるのだろうか。

 前述したように「A2」「A3」出口は封鎖されている。となれば、どこから地上に出ればいいのか。

 まず、向かったのは、オリンピックスタジアムの隣にある東京体育館の目の前に位置する「A4」出口だ。出てみると、数名の警察官と護送車のような大型車両によって、かなり厳重な交通規制が行われていた。雰囲気は、かなり重々しい。正直、周辺は駅構内と同じで、人は、まばらといった様子だ。どうやら、徒歩では、かなり遠回りしないと、オリンピックスタジアムには近づけないようだ。

 とりあえず、東京体育館沿いを歩いて、オリンピックスタジアムに向かってみた。外苑西通りに出てみたが、やはりバリケードなどで封鎖はされている。競技場が近づくと高い「壁」も現れた。話には聞いていたが、間近で見ると圧倒される。

 品川区からきたという50代の夫婦は「ミーハーだから、会場を見に来るのを楽しみにしていたけど、思ったよりも人が全然少ないですね。コロナのせいで仕方ないけど、もう少し賑やかなのかなと思っていたので、少しがっかり。午前中も、中で競技をやっていたのだろうけど、音が何も聞こえてこなかった。なんか寂しいね。あと、壁が多すぎて、ちょっと圧迫感が…。もう少し近づきたかったな」と話す。

 オリンピックスタジアムの目の前にある人気ラーメン店「ホープ軒」のスタッフにも話を聞いてみた。

「今日から陸上もスタートするということだったので、売上などをかなり期待していたんですが…正直、人は多くないですね。開会式の時は、かなり繁盛したのに、残念です。次は閉会式の時に期待するしかないですね」

 予想よりも閑散とした空気感に、戸惑った人はかなり多かった印象だ。それに「やはり、もう少し会場を近くでみたい」という意見も多かった。

 案の定、東京メトロ「外苑前」駅のほうからであれば、もう少し近づけるのではないかと考えた人もかなりいた。人の流れに沿って、ついていってみたが、やはり、こちらも、明治神宮球場を少し超えたあたりで、バリケードが出現。途中からは関係者しか入れなくなった。落胆の声は、あちこちで聞こえた。


 ただ、この五輪開催中、テレビで一度は見た人も多いであろう、五輪モニュメントは人気だ。「JAPAN SPORT OLYMPIC SQUARE」内にあるモニュメント。ここまでの道中、正直、人が賑わっているスポットはなかったが、ここだけは違った。長蛇の列を作って、みな、記念写真を撮っている。

 板橋区から来たという家族連れは、「子どもがどうしてもモニュメントと写真が撮りたいというので来た。40分ほど並びましたね。でも、一生の思い出になります」と喜んでいた。元気な声で叫びながら、写真を撮る男性4人組は「人が予想よりも少なかったので、写真は撮りやすかったと思う。これ以上、列が長かったら、写真は諦めていましたね」。

 この日は東日本で不安定な天気。夕方にはゲリラ豪雨に見舞われた。にもかかわらず、記念撮影の列があまり崩れなかったのには驚きだ。

 1人で訪れていた50代の男性は、「コロナが蔓延しなければ、今日は会場で陸上をみていたはずなんです。そう考えると、なんだか悔しくて…。気がついたら、今日はここに来ていましたね」と笑みを見せた。

 開催中にオリンピックスタジアムを目に焼き付けたい人も多いはずだ。だが、「不要不急」といわれればそれまでのこと。密を避ける必要もあるし、なかなか思い通りにはいかなもどかしさもある。距離こそあるが、選手たちに応援の声を届けたい。(文/AERAdot. 編集部・岡本直也)

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  • 開会の2週前くらいにあの辺をブラついたとき、警備員がたくさんいて競技場に近づけなかった。本当にバカみたい。
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