直近1カ月で左打者に許した安打は1本のみ “左キラー”ぶりを発揮するロッテ・成田翔

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2021年07月31日 11:10  ベースボールキング

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ロッテの成田翔(C) Kyodo News
ロッテの成田翔が、ここまでエキシビションマッチに2試合に登板し、いずれも3人で打ち取るなどアピールを続けている。

 今季は左打者のインコースにストレートと同じ球速帯のシュート、アウトコースにスライダー、右打者のアウトコースにシュートを投げ分け、ファームで左打者の被打率が.094(32−3)、右打者の被打率が.130(23−3)と抑え込み、6月5日に今季初昇格。※被打率はいずれも21年6月4日終了時点

 4月のオンライン取材で「チャンスがきたらモノにするだけだなと思います」と話した成田は、今季初登板となった同日のDeNA戦で走者を出しながらもゼロで切り抜けると、6月11日の巨人戦、6月19日の西武戦も無失点に抑えた。左打者に対して許した安打は、6月19日の西武戦で栗山巧にライト前に運ばれた1本のみ。7打数1被安打、2奪三振、0与四死球と抑えていたが、6月24日に一軍登録抹消となった。

 一軍登録抹消後も、ファームで7試合・6イニングを投げて、6被安打、5奪三振、4与四死球、許した失点はわずかに1。6月27日の楽天戦から6試合連続無失点中だ。左打者に対してもこの期間、被打率.214(14−3)、4奪三振、1与四球で、6月27日の楽天戦以降は被打率.100(10−1)。その1本も内野安打と、1カ月近く左打者をほぼ完璧に封じた。

 “左キラー”ぶりはエキシビションマッチでも発揮している。7月28日の阪神戦では板山祐太郎を二ゴロ、7月30日の広島戦では野間峻祥を二ゴロ、小園海斗を中飛ときっちりとその役割を果たした。

 マリーンズのブルペンは、田中靖洋、小野郁と“左打者”に強い右のリリーフが控えており、前半戦はピンチで“左打者”を迎えると、彼らがマウンドに上がることが多かった。成田もファームでは、彼らに負けないくらい左打者を抑えてきた。右打者に対してもファームでは、ここまで被打率.188(32−6)だ。

 「(20年の)シーズン中はうまくいかなかったので、そこで肘の位置を少しあげたんですけど、フェニックスリーグあたりからチームの戦力になることを考えたときに、下げた方が力になれるかなと自分なりに考えた。そこからこういう感じです」と投球フォームで試行錯誤してきたが、今のフォームをモノにしつつある。

 ファームでは結果を残してきた。あとは一軍で結果を残すだけ。この言葉をここ数年、何度も記してきたが、今回巡ってきたエキシビションマッチの一軍登板機会で、目の前のチャンスを掴もうと“結果”でアピールしている。熾烈な競争を勝ち抜き、一軍で居場所を掴み、後半戦はリーグ優勝を争うチームの力になりたい。

▼ 6月27日以降の左打者対戦成績
【二軍】
6月27日:武 藤(楽天) 空三振
6月27日:渡邊佳(楽天) 投ゴロ
6月30日:平 間(巨人) 三直
6月30日:重 信(巨人) 二ゴロ
7月12日:仲三河(西武) 空三振
7月12日:川 越(西武) 遊ゴロ
7月12日:中 熊(西武) 遊飛
7月13日:川 越(西武) 四球
7月22日:古 川(日本ハム) 見三振
7月25日:武 藤(楽天) 遊安
7月25日:渡邊佳(楽天) 左飛

【エキシビションマッチ】
7月28日:板 山(阪神) 二ゴロ
7月30日:野 間(広島) 二ゴロ
7月30日:小 園(広島) 中飛

文=岩下雄太

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  • 秋田商で夏の甲子園ベスト8。投手ではなかなかプロで活躍出来ると言うのが少ないので期待したいです。
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