スカーレット・ヨハンソンの提訴にディズニーが反論「この訴訟は誰のメリットにもならない」

1

2021年07月31日 16:11  Techinsight Japan

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

Techinsight Japan

ディズニーを提訴したスカーレット・ヨハンソン(画像は『Black Widow 2021年4月29日付Instagram「It’s #NationalSuperHeroDay and Natasha Romanoff will always be our hero」』のスクリーンショット)
米女優スカーレット・ヨハンソンが主演を務めた映画『ブラック・ウィドウ』で、契約違反としてディズニーを提訴したことが分かった。これに対しディズニーは「この訴訟は誰のメリットにもならない」とコメントを発表している。

数々のヒット作に出演してきたスカーレット・ヨハンソン(36)は、今月初めに現在の夫である米人気番組『サタデー・ナイト・ライブ』の脚本家兼出演者のコリン・ジョスト(39)との子を妊娠し出産間近であると伝えられたばかりだ。

そんなスカーレットは近年、『アベンジャーズ』シリーズなどで女性スパイ“ブラック・ウィドウ”を演じ続けてきた。これまではヒーロー達を支える女性スパイとして脇役での出演だったが、主役として登場した映画『ブラック・ウィドウ』が今月より公開されている。

しかしこの映画の契約をめぐって、スカーレットが『ブラック・ウィドウ』の配給会社である米ウォルト・ディズニーを提訴した。

『ブラック・ウィドウ』は昨年に公開される予定だったがパンデミックの影響で1年ほど延期され、ようやく今月より映画館と「Disney+」でストリーミング配信された。「Disney+」で視聴するにはアプリ会員となり、月会費とは別に約3000円のプレミアチケットを購入する仕組みになっていた。

しかしスカーレットの弁護士によると、ディズニーとの契約では映画館の興行収入を基に報酬が決定することになっていたという。しかもスカーレットはストリーミング配信を許可しておらず、これは契約違反に当たると訴えた。

スカーレットの弁護士は『VARIETY』にこのように述べている。

「ディズニーが『ブラック・ウィドウ』のような映画をDisney+で配信するのは、有料会員を増やし自社の株価を上げるためなのは明白です。」
「映画の成功に関わった俳優達との契約を破ることは、権利の侵害です。私はそれを法廷で証明できることを楽しみにしています。」
「この訴訟は、ストリーミング時代における報酬のあり方に影響を与える可能性があります。また出演作が劇場で独占的に公開されないことに対して、俳優達が新たな訴訟を起こすきっかけになるかもしれません。」

これに対しディズニーは「この訴訟は誰のメリットにもならない」と次のように反論した。

「この申し立ては世界中で長引いているコロナの脅威を無情にも無視しているもので、実に悲しい。」
「プレミアチケットで『ブラック・ウィドウ』をDisney+で公開したことで、スカーレットがすでに手にしている2000万ドル(約22億円)に加えてさらに報酬をもらえる可能性は上がった。」

スカーレットはストリーミング配信の影響で映画館での興行収入が減り、自身のもらえる見込みであった報酬も下がったと話している。実際に理由は定かではないが、興行収入10億ドル超を記録した『アベンジャーズ』シリーズに対し、現時点での『ブラック・ウィドウ』の興行収入は約3.2億ドルと大幅に下回っているのだ。

ディズニーはこの申し立てを受けて、ストリーミング配信での収入をスカーレットの報酬に反映するかどうか現時点では明らかにしていない。

画像は『Black Widow 2021年4月29日付Instagram「It’s #NationalSuperHeroDay and Natasha Romanoff will always be our hero」、2021年3月24日付Instagram「Marvel Studios’ “Black Widow” is in theaters July 9 and on @DisneyPlus with Premier Access.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Tina)

このニュースに関するつぶやき

  • だったら同時配信するなよ、と苦言を呈したい。同時配信するからこそ、客は途絶えるんだろうが。
    • イイネ!0
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(1件)

ニュース設定