侍ジャパン、メキシコに快勝も4番・鈴木誠也は無安打。森野将彦は「打順を変える必要はない」

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2021年08月01日 11:11  webスポルティーバ

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 野球日本代表「侍ジャパン」は7月31日、東京五輪のオープニングラウンド第2戦でメキシコと対戦。初回に1点を先制されたものの、2、3回に1点ずつ奪って逆転すると、4回には山田哲人の3ランでリードを広げた。投げては先発の森下暢仁が5回2失点と好投。7対4でメキシコを下し、グループAの首位突破を決めた。試合を分けたポイントはどこにあったのか。2008年の北京五輪日本代表の森野将彦氏に解説してもらった。




── 序盤に逆転してメキシコを下しました。

「ホームランを放った山田と坂本(勇人)は、落ち着いてプレーできている印象があります。とくに山田は勝負強さもあるし、チャンスメイクもできる。あらためてすばらしい1番だなと認識しました」

── 勝敗を分けたポイントはどこにありましたか。

「作戦面ですね。4回に甲斐(拓也)がレフトにヒットを打った場面は、一塁ランナーの村上(宗隆)を走らせて一、三塁をつくりました。盗塁にしてもそうですが、稲葉(篤紀)監督の積極性がうまくチームに勢いをもたらしているように感じました」

── 初戦のドミニカ戦は緊張も感じられましたが、メキシコ戦はどうでしたか。

「まだ全体的に硬さはありますが、山田、坂本に関しては徐々に(オリンピックの戦いに)慣れてきていると感じました。8回に山田がセンターに打った打球はすばらしいバッティングをしているなと。自分の力をしっかり出せる状態にあると感じますね」

── 先発の森下投手はどうでしたか。

「立ち上がりは少し"らしくない"と思うところがありました。初回、1番のロドリゲスに外のストレートがシュート回転して中に入ったところをライト前に弾き返され、3番のメネセスに先制タイムリーを打たれた場面はカットボールが曲がりきらなかった。シーズン中はもっとノビノビ投げているイメージがありますが、メキシコ戦は立ち上がりに苦しみました。序盤はなんとか自分のリズムをつくろうと投げている印象がありましたが、尻上がりによくなっていきました」

── 4番の鈴木誠也選手はメキシコ戦も4打数無安打で、初戦からいまだノーヒットです。鈴木選手の状態はどのように感じていますか。

「結果が出ていないことで本調子になりきれていないというか、通常の状態になっていないのは事実だと思います」

── 9回に放ったセンターフライも、調子がいい時ならフェンスオーバーになっていたと思いますか。

「そうですね。大事にいきすぎているところと、思いきり振りすぎているところの両方あるのですが、個人的にはボールを見すぎているなと感じています」

── いよいよ8月2日から決勝ラウンドが始まりますが、打順はこのまま鈴木を4番で固定するのがいいのか、動かしたほうがいいのか。

「動かさなくていいと思います。日本の強みとして、1、2番の山田、坂本がしっかり機能し、鈴木の前後を打つ3番の吉田(正尚)、5番の浅村(栄斗)は相手ピッチャーに対してコンタクトの仕方がすごくいい。鈴木が打たなくても、吉田、浅村がしっかり打っていますし、安易に変えると危険かなという感じはします」

── 鈴木選手だけを見るのではなく、打線の形として考えたほうがいいと?

「はい。4番まではいい形がつくれていますから、このまま下手に変えないほうがいいでしょう。たしかに、鈴木が打ってくれたら得点力は上がりますし、もっと楽な試合展開になっていたかもしれません。でも、1本出れば気分的にも乗ってくると思いますし、彼の実力を考えればこのまま打たないとは思えません」

── 決勝ラウンドは一戦ごとの重みが変わってきます。ポイントはどこにあると思いますか。

「自分の力を出せるかどうかだと思います。とくにピッチャーですね。これからは試合が進むごとにプレッシャーはどんどん大きくなってきます。やはり先発ピッチャーのできが一番重要になると思います。打線は形としてよくなっているし、このまま気負わずやってほしいですね」

── 今回の東京五輪は金メダルが"至上命令"とされています。森野さんも北京五輪でそうした重圧を感じたと思いますが、選手たちにはどういうことが求められますか。

「僕たちは4位で終わってしまったので過去の経験として何も言えませんが、地に足をつけてプレーすることが一番大事です。自分の持っている力以上のものは出せないと思うので、できることを一つひとつやっていく。決して慎重になりすぎず、思い切ってプレーしてもらえれば日本のよさは十分に出るでしょうし、結果もついてくると思います」

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