サバイバルオーディションとは異なる選抜形式に JYPによる新ガールズグループ、“見えなさ”を活用したプロモーションに注目

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2021年08月01日 12:01  リアルサウンド

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写真ITZY『IT’z ICY』
ITZY『IT’z ICY』

 JYPエンターテインメントは7月8日、新たに開設したSNSアカウント「JYPn」にて、2022年2月の新ガールズグループデビューをアナウンスした。また翌9日には、同アカウントにて新グループのデビューシングル限定盤となる“ブラインドパッケージ”のリリースを発表。この“ブラインドパッケージ”は7月16〜25日の期間で事前予約が受け付けられたが、予約開始日からわずか5日間で3万9545枚の注文数を記録し、各種オンラインストアのデイリーランキングで首位に立った(※1)。


(関連:ソニー・ミュージック×JYP『Nizi Project Season 2』始動 J.Y. Parkが“NiziUの弟分”を発掘、グローバルボーイズグループ結成へ


 これは新グループに向けられる注目度の高さと見てとれるが、グループのコンセプトイメージはおろかデビューメンバーも明らかになっていないことを鑑みれば、やはり目を見張る記録である。この背景には、これまでWonder Girls、miss A、TWICE、ITZY、そして日本を活動拠点とするNiziUを輩出し「ガールズグループの名家」とも称されるJYPによる、過去の実績が後ろ盾となっているのだろう。同事務所の所属アーティストを応援しているファンからの注目も集めており、様々な声が上がっている状況だ。


 また近年のK-POPシーンではひとつの主流ともなっている、サバイバルオーディションによる公開型の選抜形式をとらずに結成されるため、同グループの全貌がベールに包まれている点も期待を高める要因の一つである。


 同様にメンバーの選抜過程を非公開とし、JYP練習生であったイェジ・リア・リュジン・チェリョン・ユナの5人によって結成され2019年にデビューしたITZYは、人気ガールズグループを輩出した同事務所が繰り出す「大型新人」、また「TWICEの妹分」という枕詞とともに紹介されるなど既存グループの系譜を背景にした期待を投げかけられるなか、「DALLA DALLA(달라달라)」(日本語で「違う、違う」という意味)をリリースすることにより、デビュー時点でグループの独自性をはっきりと世間へ提示したことがアイデンティティの確立へと繋がった。


 今回の新グループについても、その全容を捉えるまでに2022年のデビューを待たねばならないその“見えなさ”こそがこちらの想像力をかき立てるとともに、デビュー時のインパクトを増幅させるのだろう。“ブラインドパッケージ”のリリースは、まさにその“見えなさ”を有効活用したプロモーション方法だと言える。


 そしてもちろん、新グループへ期待を寄せるのはファンのみではない。JYPは新グループを担当する運営本部として、Wonder Girls ソンミ、2PM ニックン、TWICE ジョンヨン・サナ・ジヒョ・ツウィ、DAY6 Young K、Stray Kids ヒョンジン・フィリックスなどのキャスティングと育成に携わったスタッフを集めたアーティスト4部を新設し、プロジェクトに万全の態勢で臨んでいるという(※2)。変化の著しいK-POPシーンを牽引するアイコニックなグループを創出してきた同事務所だけに、その“精鋭チーム”が繰り出す次世代ガールズグループがどのような姿を成しているかますます気になるところだ。


 JYP創業者であり、現在はプロデューサーの立場にいるJ.Y. Parkは、先日行われた『Nizi Project Season 2』発表記者会見において、このような発言をしていた。


「メンバーから引き出された魅力をグループのカラーにしていきたいと考えており、それがまさに次世代のグループになり得るのではないかと考えています」(※3)


 また昨年公開されたTWICEのドキュメンタリー内においては、グループ誕生秘話についてこう明かした。


「彼女たちを選んだ基準は、自然に個性を出すことが出来るかということ。話しているときだけではなく歌やダンスにも個性は表れますから、そういった個性が光る子を選びました」(※4)


 これらのコメントはそれぞれ『Nizi Project Season 2』から誕生するボーイズグループならびTWICEについて述べられたものであるとともに、本稿で取り上げている新ガールズグループのプロジェクトにJ.Y. Park自身がどれだけ関与するかは明らかになっていないため、必ずしも今回に当てはまるものではないが、あまりに未知の彼女たちの姿を思い描くうえで一つの参考となり得るかもしれない。


※1:https://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=2173147
※2:https://n.news.naver.com/entertain/now/article/112/0003453829
※3:https://realsound.jp/2021/07/post-813268.html
※4:https://realsound.jp/2020/05/post-551152.html(菅原史稀)


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