51歳、Uターンして正社員になれましたが、給料は少なく、貯金も900万円しかありません

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2021年08月01日 22:21  All About

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写真Uターンで地元に戻ったものの、収入が減ってしまったことで悩む51歳の一人暮らしの会社員女性に、ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。
Uターンで地元に戻ったものの、収入が減ってしまったことで悩む51歳の一人暮らしの会社員女性に、ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。

私自身の老後、弟のこと、両親亡き後の実家をどうするべきか

皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、Uターンで地元に戻ったものの、収入が減ってしまったことで悩む51歳の一人暮らしの会社員女性です。

ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。

相談者

あんこさん(仮名)
女性/会社員/51歳
東北/借家

家族構成

一人暮らし

相談内容

3年前にUターン。正社員にはなれましたが、給料は少なく、貯金も少なく、老後が心配です。また、40代後半の弟はもう15年以上無職で、この先も就職は厳しく、両親亡き後の生活も心配です。話し合いをしたくても、両親は不仲で会話はなく、弟、他県に住む妹夫婦とも、もう10年近く音信不通です。

このような状況で、もし両親に何かあったとき、どうしたらいいのか全くわかりません。私自身の老後、弟のこと、両親亡き後の実家をどうするべきか、お願いします。

家計収支データ

あんこさんの家計収支データは図表のとおりです。
相談者「あんこ」さんの家計収支データ


家計収支データ補足

(1)実家と家族について
相談者コメント「父80代、母70代。現在、弟は実家で両親と同居しています。築年数は44年。25年前に一度リフォーム済みですが、水まわりなどは必要になるかと思います。予算はわかりません。将来、同居は難しいと思います」

(2)車両費について
相談者コメント「車のローンについては月3000円返済していて、あと2カ月。最後に40万円支払います。5年から7年後に車の買い替えは必要で予算150万円」

(3)加入保険について
・本人/医療保険(終身タイプ、医療入院5000円)=毎月の保険料2564円(※60歳から半額1282円)

(4)ボーナスの主な使い道について
相談者コメント「業績によってかなり変動があります。貯金5万円から10万円、自動車保険6万円、洋服、家電、旅行4万円から10万円」

(5)勤務先について
相談者コメント「退職金は、月々1万円会社負担の確定拠出年金で貯めています。ただ再就職したばかりで勤続年数が浅いので期待できません。再雇用制度があり65歳まで働けますので、できれば働きたいです」

(6)年金について
65歳から受給開始、135万円/年

FP深野康彦の3つのアドバイス

アドバイス1:自分のことを一番に考えて。65歳まで働ければ大丈夫
アドバイス2:車のローンは気を付けて。現金で払える範囲で
アドバイス3:実家のことは、妹夫婦と相談。第三者を入れて話し合いも必要

アドバイス1:自分のことを一番に考えて。65歳まで働ければ大丈夫

ご自身のことだけではなく、ご家族のこと、心配は尽きないかもしれませんが、優先順位を決め、ひとつずつクリアにしていきましょう。今、優先すべきは、あんこさんご自身のことです。自分を犠牲にするようなことがあってはダメです。

収入の範囲で、きちんと生活されています。貯蓄も現段階で900万円あり、このまま順調にいけば、老後の生活を心配する必要はありません。

毎月2万円の貯蓄で、年間24万円。60歳までの9年間で216万円を貯めることができます。さらにボーナスから5万〜10万円の貯蓄ということですから、ならして8万円として9年間で72万円。毎月の貯蓄分と合わせて288万円。

今ある900万円と合わせれば、1188万円。60歳時点でこれだけ残せれば、ひとまず安心していいのではないでしょうか。

この間、大きな出費として、車の買い換えがあります。残価分の40万円と買い換えで150万円。これを差し引くと998万円です。

65歳まで働きたいということですから、60歳から65歳までの5年間、収入が減る可能性はありますが、あんこさんの家計であれば、貯蓄からの取り崩しは、最小限に抑えることができるでしょう。

65歳からは公的年金の受給がはじまります。現在の見込み額135万円から増えると思いますし、確定拠出年金もあります。収支トントンでの生活も可能ですし、月2万円取り崩したとしても、金融資産がゼロになるのは106歳です。安心してください。

アドバイス2:車のローンは気を付けて。現金で払える範囲で

現在の支出で無駄な部分はありません。唯一、気を付けていただきたいのは、車の買い換えです。

現在の車はローンの最終支払いで、残価40万円を精算することになりますが、次に買い換えるときは、現金一括で購入するようにしてください。150万円の予算であれば、諸費用なども含めて、その予算内で収めることが大切です。

現在の自動車保険は、やや割高に思います。ネット通販型の保険であれば、もう少し削減できるかもしれません。複数社の見積もりをとり、比較してみてください。ボーナスから1万円、2万円追加で貯蓄できるかもしれませんし、浮いた分は楽しみのために使ってもいいでしょう。

普段、節約を心がけていらっしゃると思います。趣味娯楽費の使途は不明ですが、このままでも構いません。ストレスを溜めないよう、生活のメリハリは大事になさってくださいね。

アドバイス3:実家のことは、妹夫婦と相談。第三者を入れて話し合いも必要

ご実家、弟さんのことについては、まず妹さん夫婦と話をする機会を作ってみてはいかがでしょうか。実家は弟さんに譲るとしても、妹さんとの話し合いは必要です。妹さんにも考えがあるでしょう。ひとりで思い悩むことなく、姉妹でできることを話し合ってみてください。

ただし、現時点で実家に関わる必要はないでしょう。今は親御さんの年金や金融資産で生活が成り立っているのであれば、現状維持で生活していけるかだけ、確認できればいいのではないでしょうか。

とはいえ、心配する気持ちは理解できます。おそらくご家族だけで話をするのは難しいのでしょう。信頼できるご親戚や、地域の民生委員など第三者を交えて話ができればと思います。特に、民生委員には、ご実家の状況を共有しておいたほうがいいでしょう。

ご両親に何かあった場合、地域包括支援センターとの連携もスムーズに取れると思います。弟さんへのサポートも地域の福祉協議会など第三者が入ったほうが、支援を得やすいでしょう。

一人で、なにもかも背負う必要はありません。まずは、自分が一番。その上で、地域のサポートを得られるよう、相談してみてください。金銭的な支援は最後の最後です。

相談者「あんこ」さんから寄せられた感想

この度はありがとうございました。アドバイスをいただき、気持ちが楽になりました。Uターンで再就職しましたが、収入が激減し、老後を考えると不安でしたが、106歳まで大丈夫といわれ、ひと安心しました。

家族はなかなか難しいですが、焦らず、少しずつ今までの時間を埋めながら、話し合いができたらと思います。今後は、人とのつながりを大切にしながら、人生を楽しんでいきたいと思います。本当にありがとうございました。

教えてくれたのは……深野 康彦さん
 
マネープランクリニックでもおなじみのベテランFPの1人。さまざまなメディアを通じて、家計管理の方法や投資の啓蒙などお金周り全般に関する情報を発信しています。All About貯蓄・投資信託ガイドとしても活躍中。

取材・文:伊藤加奈子
(文:あるじゃん 編集部)

このニュースに関するつぶやき

  • ふむふむ。大体貴女が心配される理由が分かりました。働かない40後半のアホの愚弟が身重なのですね。では保険を掛けて計画的にアホの弟にはアッチの世界に逝って貰いましょう。
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