『情熱大陸』にも登場した動物彫刻家・はしもとみおによる「木彫り動物雑貨」の作り方

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2021年08月02日 11:11  ダ・ヴィンチニュース

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ダ・ヴィンチニュース

写真『はしもとみおの木彫り教室 暮らしによりそうどうぶつたち』(はしもとみお/KADOKAWA)
『はしもとみおの木彫り教室 暮らしによりそうどうぶつたち』(はしもとみお/KADOKAWA)

 数年前、とある猫イベントに足を運んだ際、ひとつの猫作品に目と心を奪われた。温かみがあり、猫という動物が持つ優しさも伝わってくるような木彫りの彫刻…。この作品を作った人はきっと心の底から猫が、そして動物が好きなのだろうなと思った。

 それが、私とはしもとみお作品との出会い。以来、ずっとその活躍を応援している。

 はしもとさんは「生」をテーマに、動物たちのそのままの姿形を木彫りにする肖像彫刻家。この度、刊行された『はしもとみおの木彫り教室 暮らしによりそうどうぶつたち』(はしもとみお/KADOKAWA)では命が宿っているかのような作品を堪能でき、さまざまな動物を模した木彫り雑貨の作り方も学べる。

 木彫りをする際は木にスケッチをする必要があるが、本書には型紙がついているので絵が苦手な方でも安心。世界にたったひとつの雑貨を生み出すことができる。

食卓に笑顔を増やす「動物雑貨」

 せっかくなら、長く使える実用的な作品を作りたい。そう考える方は、いつもの食卓で大活躍してくれるカトラリー作りにチャレンジ。かわいい猫や柴犬の頭がついた「猫と柴犬のスプーン」なら、子どもも笑顔に。

はしもとみおの木彫り教室 暮らしによりそうどうぶつたち P6

 ツンと耳が立った猫のお皿も一緒に作ってみたら、食卓はより盛り上がりそうだ。

 はしもとさんは、写真付きで気を付けるポイントを分かりやすく解説。例えば、柴犬は猫よりも後頭部が平らであるため、柴犬のスプーンを作る時は猫のスプーンを制作する時より大胆に後頭部の面取りを進めるとよいのだそう。

 ベビースプーンにもぴったりなこの作品、猫の場合は模様を変えるだけで簡単に“うちの子グッズ”ができるという魅力もある。

はしもとみおの木彫り教室 暮らしによりそうどうぶつたち P30

 なお、スプーンやお皿作りをクリアし、木彫りに少し慣れてきたら、思い出が詰まった指輪をかわいく保管できるリングピロー作りにチャレンジしてみるのもあり。本書では耳に指輪をかけられる、「キジトラ猫のリングピロー」と「黒柴のリングピロー」の作り方を紹介。

はしもとみおの木彫り教室 暮らしによりそうどうぶつたち P64-65

はしもとみおの木彫り教室 暮らしによりそうどうぶつたち P64-65

はしもとみおの木彫り教室 暮らしによりそうどうぶつたち P76-77

 耳の立ち方やマズルの形など、掘り進める時に悩みやすい犬と猫の違いも丁寧に教えてくれているため、初心者でも描写性の高い彫刻が作れる。

 自分の手で生み出した作品には、なんとも言えない愛情が湧くもの。ぜひこれを機に、顔がほころぶオリジナル雑貨を作ってみてほしい。

「いつもの部屋」を変える木彫りインテリア

 本書には実用的な雑貨だけでなく、遊び心のある木彫りインテリア雑貨も掲載。中でも、これからの季節にぴったりなのが、清涼感が得られる「海の生き物モビール」。

はしもとみおの木彫り教室 暮らしによりそうどうぶつたち p9

 風を受けると、ゆらゆらと漂うように揺れるこのモビールは、癒し度満点。端材でも作ることができ、初心者向けのヒトデから上級編のラッコまで作り方が記されているため、彫刻のステップアップにも最適だ。

 また、「うさぎのレリーフ」も、いつもの部屋に癒しをプラスしてくれるインテリア雑貨。

はしもとみおの木彫り教室 暮らしによりそうどうぶつたち p8

 クスノキを使って作るこのレリーフは好きな言葉や花を刻み込み、よりオンリーワンな作品にしてみるのもあり。ギフトにも適しているので、大切な人のために心を込めて作ってみるのもよさそうだ。

 なお、本書の巻末にははしもとさんがこれまでに制作した作品がズラリ。

はしもとみおの木彫り教室 暮らしによりそうどうぶつたち P86

はしもとみおの木彫り教室 暮らしによりそうどうぶつたち p89

 中でも目を奪われるのがファンタジー感溢れる木彫りのチェスセット。

はしもとみおの木彫り教室 暮らしによりそうどうぶつたち P87

 個性豊かな駒を握ったプレイヤーは、つい頬が緩んでしまいそうだ。

 そして、そんな作品と対比されるかのように並べられている本物そっくりな犬の彫刻にも惹きつけられる魅力がある。

はしもとみおの木彫り教室 暮らしによりそうどうぶつたち P87

 実物大のリアルなこの作品は、犬愛あってこそ生まれたものだ。

 動物の命と真摯に向き合っているはしもとさんの作品は、ひとつとしてまったく同じものがないから、多くの人の心に刺さる。例えば、同じ猫という動物であっても模様だけでなく表情や体つきなどが少しずつ異なるので、より味わい深く思える。

はしもとみおの木彫り教室 暮らしによりそうどうぶつたち P88

 また、犬や猫のような身近な動物だけでなく、キリンやライオンなど普段あまり身近でない生き物の再現度が高い点もすごい。

はしもとみおの木彫り教室 暮らしによりそうどうぶつたち P88

 こうした作品を目にすると、自分も“命を宿すものづくり”をしてみたくなる。

“ものを作るということは、ものに命を宿すことでもあります。手作りのものはなおのこと、物語や記憶も宿ります。”

 はしもとさんのこの言葉を噛みしめ、ぜひあなたも命を吹き込む作業を楽しんでみてほしい。

文=古川諭香


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