飛び込み金メダリストのトム・デイリー、観客席で編み物に夢中に

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2021年08月02日 14:02  Techinsight Japan

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金メダルを獲得したマティ・リー選手とトム・デイリー選手(画像は『Tom Daley 2021年7月26日付Instagram「OLYMPIC CHAMPIONS!」』のスクリーンショット)
東京オリンピック男子シンクロ高飛び込みで金メダルを獲得したイギリスのトム・デイリー選手(27)が、観客席で編み物をする姿が目撃された。トムは編み物を得意としており、金メダル獲得後には英国と日本の国旗の柄を編み込んだメダル入れを披露している。

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8月1日、女子シンクロ3メートル板飛び込み決勝が行われた東京アクアティクスセンターの観客席では、金メダリストのトム・デイリー選手が下を向いて編み物に夢中になっていた。

マスクをしたトムは「グレートブリテン」の文字が入った青いタンクトップと短パン姿で、カラフルな毛糸を編む様子は英BBC放送で報じられた。

この時は競技の第3ラウンド中で、イギリスの選手は出場していなかった。BBCのコメンテーター、キャサリン・ダウンズが「トム・デイリーが編み針を出しています。何を作っているのでしょう? 混ざり合った紫色は、誰のためなのでしょうね?」と述べた。

トムが編み物をする姿はオリンピックの公式ツイッターも公開し「これは? オリンピックチャンピオンのトム・デイリーが、スタンドで飛び込みを見ながら、編み物をしているところです」と記した。

イギリス選手団「チームGB」の公式ツイッターも同じ写真をシェアしており、警察が事故や犯罪現場から野次馬を解散させる時に使う「ここには、何も見るものがありません」というセリフを添え、「ただ、トム・デイリーが飛び込みの観客席で編み物をしているだけです」と皮肉交じりに伝えた。

他にもジャーナリストのロザンナ・ロックウッド氏は「私の目には、彼が国宝としての地位が確立されたように見える」とツイートしている。


先月26日に行われた東京オリンピックの男子シンクロ高飛び込み決勝でマティ・リー選手と共に金メダルを獲得したトムは、得意の編み物を「僕の秘密武器」と語っていた。

金メダルを手にした後には、メダルを傷つけないようにと編んだ毛糸の“メダルケース”をSNSで披露。小さなポーチは片面に英国のユニオンジャック柄、もう片面には日本の日の丸が編みこまれたものだ。

トムはSNSに公開した動画で「昨日金メダルを獲ったよ。このプロセスの間、僕を正気にさせてくれたのは棒針編みやかぎ針編みなどに夢中になることだった」と明かしていた。

トムの父ロバートさんは脳腫瘍を患い、2011年に40歳の若さで他界した。この時トムは17歳でロンドンオリンピックの1年2か月前だった。

そんな亡き父を想いトムは現在、クラウドファンディングで脳腫瘍の治療法や治療の研究を支援する慈善団体「Brain Tumour Charity」への募金活動を行っている。募金した人には、抽選で自身が編んだレインボー柄セーターをプレゼントすると伝えている。



画像は『Tom Daley 2021年7月26日付Instagram「OLYMPIC CHAMPIONS!」』『Olympics 2021年8月1日付Twitter「Oh this?」』『Tom Daley 2021年7月8日付Instagram「WHO WANTS THIS JUMPER??」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

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