『八つ墓村』撮影現場から8つの墓が見つかる? 背筋も凍る心霊映画のオールガイド『恐怖!幽霊のいる映画』

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2021年08月02日 19:11  ダ・ヴィンチニュース

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写真『恐怖!幽霊のいる映画』(山崎圭司+別冊映画秘宝編集部:編/双葉社)
『恐怖!幽霊のいる映画』(山崎圭司+別冊映画秘宝編集部:編/双葉社)

 映画に関する“特濃”な情報を発信する映画秘宝編集部から、なんと「幽霊」だけを取り上げた、盛夏にピッタリな別冊『恐怖!幽霊のいる映画』(山崎圭司+別冊映画秘宝編集部:編/双葉社)が出た。表紙を開くと、こんな文字が躍っている。

信じようと、信じまいと
幽霊は存在する。私はそれを知っている。
映画の中にいる幽霊、そして幽霊も映画を観るのです。
そこで敢えて問います。
あなたは幽霊を信じますか?

 本書は「映画は幽霊とともに育った」というページからスタートする。

恐怖!幽霊のいる映画

 昔は実際に自分の目で見る、経験を語って聞かせる、もしくは作品として昇華するくらいしか幽霊の存在を感じる方法がなかったが、18世紀末にフランスで発明された「ファンタスマゴリア」という幻灯機や、19世紀初めに登場した写真によって幽霊の姿が多くの人の目に触れるようになり、これが幽霊に興味を持つ人が増える素地となったという。そこへ映画が登場、上映後に幽霊が出現するという触れ込みの「スプーク・ショー(深夜興行)」というのも始まり、映画隆盛の時代へとつながっていったそうだ。

 さらに本書には『たたり』『ザ・フォッグ』『ポルターガイスト』『リング2』『パラノーマル・アクティビティ』といった古今東西の幽霊にまつわる名画案内(ネタバレを含んでいるので、映画を見てからの熟読がお勧め)や、幽霊映画に精通した方へのインタビュー、「幽霊を信じている」というギレルモ・デル・トロ監督についての考察、撮影中に起きた本当に映画館で幽霊に遭遇してしまった話など、思わずゾッとする話から不思議な出来事、そして海外の作品ばかりではなく日本の怪談やホラー作品、『丹波哲郎の大霊界』まで数多く取り上げられている。

恐怖!幽霊のいる映画

 さらには「これも幽霊?」と思ってしまうかもしれない、野村芳太郎監督作品『八つ墓村』についてのページもある。読み進めるとわかるが、映画で原作から踏み込んで「たたり」や「オカルト」を描いたことで亡霊を引き寄せたのか、実際にセットを建てる現場から8つの墓が出てくるなど、背筋も凍るような怪異な出来事が紹介されている。

恐怖!幽霊のいる映画

 ちなみに「幽霊を信じますか?」への私の個人的な回答は「信じる」である。中学生のとき、真夜中に突然金縛りに遭い、目を開けてみると、横向きに寝ていた私の目の前に白い服の男が立っていた。金縛りなので足しか見えないが、上から見られている視線は感じる。しかも目の前の足元はなぜかびっしょりと濡れて見えた。いったい誰なのだろう、海軍兵がなぜ私のところへ……と考えているといつの間にか消えてしまい、金縛りも解けた。しかしまったく怖さを感じず、なぜ海軍兵だとわかったのか不思議に感じていたのだが、後に伯父が太平洋戦争で戦艦金剛の機関兵として乗艦、アメリカの潜水艦からの攻撃を受けて轟沈する艦と運命を共にしたことを知り、あれは伯父だったのだと思い至った。それから数十年経ち、金剛の後ろを航行して艦の最期を見届けた戦艦大和に乗艦されていた元軍医の方にお話を伺えたのも、あの枕元に立った幽霊が縁だったのだろう、と本書を読んで改めて感じた。

 さて、あなたは幽霊を信じますか?

文=成田全(ナリタタモツ)


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