パラリンピックも楽しみになる! 「テニス」の魅力がわかる小説&ライトノベル3選

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2021年08月03日 10:01  リアルサウンド

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写真「テニス」の魅力がわかる小説&ラノベ3選
「テニス」の魅力がわかる小説&ラノベ3選

 ノバク・ジョコビッチ選手や錦織圭選手、大坂なおみ選手といったトッププレイヤーの出場で湧いた東京オリンピックのテニス競技。グランドスラム大会と同様、シングルスへの注目がやはり高いが、男女にダブルスがあり、混合ダブルスもあって、それぞれに熱戦が繰り広げられた。


(参考:【画像】紹介している書籍を画像でチェック


 8月からはパラリンピックが開催予定で、国枝慎吾選手ら世界トップの車いすテニスプレイヤーが競い合う。日本が発祥のソフトテニスも含め、さまざまあるテニス競技で見るべきポイントを教えてくれる小説を紹介しよう。


■独りよがりでは勝てないペアの世界 天沢夏月『DOUBLES!!-ダブルス-』


 自分の方が上手いからと何でも一人でこなそうとして、パートナーをないがしろにした曲野琢磨。部長になった責任感と負けず嫌いの性格で全力プレーを要求し、パートナーから嫌われてしまった進藤駆。ダブルスには向いていないように見える2人が、ペアを組むよう命じられたから驚いた。


 バックやボレーは下手でもフォアハンドは強烈な駆と、長身でテクニックに優れた琢磨なら、欠点を補いあって最高のペアになる。そんな可能性に向け、中学時代の体験から共に相手を信用しきれなくなっていた2人が、理解し合い信頼関係を築いていくまでが、シリーズ第1巻の『DOUBLES!!-ダブルス-』に描かれる。


 その後のペア崩壊の危機など紆余曲折を乗り越えて、琢磨と駆が強い絆を結んでいく全5作のストーリーを通して、テニスの魅力とダブルスという種目の楽しみ方を受け取ろう。


■ソフトテニスも奥深い 川添枯美『ひっぱたけ!〜茨城県立利根南高校ソフトテニス部〜」』


 夏希と花綾は全国トップクラスの中学ソフトテニス部で1番手のペアだったが、競技から離れたいと強豪の女子高ではなく進学校に入る。そこで先輩2人だけのソフトテニス部に誘われ、厳しかった中学時代と違い、のびのびとプレーができそうだと感じてプレーを再開する。


 硬式のダブルスよりも前衛と後衛の役割がはっきりと分かれていて、システマチックな戦い方を要求されること、ルール変更で前衛に後衛のようなプレーが求められるようになった中、ローボレーを鍛えて前衛に特化する道があることなど、ソフトテニスを見る目を高めてくれる作品だ。


 読むと世界のトップが最高の技術と巧妙な駆け引きを繰り広げるソフトテニスのハイレベルの戦いを見たくなる。オリンピックにソフトテニスを! 戦いの場についたばかりのペアが活躍する続刊を!


■車いすテニスの女王に挑め! 阿部暁子『パラ・スター』


 ロジャー・フェデラー選手が「日本にはシンゴがいる」と言って讃えたテニスプレイヤーが、車いすテニスの国枝慎吾選手。そんな国枝選手が戦う車いすテニスの世界が、どれだけ厳しい練習を経た選手たちによって競われているかが書かれているのが、阿部暁子の『パラ・スター』だ。


 『パラ・スター〈Side 宝良〉』はプレイヤーの君島宝良が、スランプを克服して車いすテニスの女王に挑むストーリー。1秒でも速く動けるようにと車いすの取り回しを練習し、数ミリ単位で座面の高さを調整して臨んだ試合で、負けたくないという気持ちをボールに乗せて相手コートに叩き込む。パラリンピックも、オリンピックと変わらず選手たちが体力と技術と根性をぶつけ合っている場なのだと分かる。


 『パラ・スター〈Side 桃花〉』は宝良の親友で、車いすのエンジニアになった山路桃花から見たストーリー。合わせて読んで、車いすテニスに限らずパラスポーツに大勢の思いと希望が向けられていることを感じ取りたい。


(文=タニグチリウイチ)


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