百田尚樹氏が「バレーボール韓国女子代表の容姿」に言及したツイートが日韓で波紋

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2021年08月03日 11:50  AERA dot.

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写真フルセットの末、日本に勝利し喜ぶ韓国の選手たち(C)朝日新聞社
フルセットの末、日本に勝利し喜ぶ韓国の選手たち(C)朝日新聞社
 作家の百田尚樹氏が7月31日に自身のツイッターを更新した内容が波紋を呼んでいる。百田氏は同日に開催されたバレーボール女子1次リーグの日本−韓国戦に言及し、「女子バレー、日本と韓国を見てるが、韓国人、全員、顔のレベルが高い。オリンピックということで、おそらく全員……おっと、これ以上言うたら、また炎上するから言わん」とつぶやいた。

【画像】波紋を呼んだ百田直樹氏のツイートはこちら

 同日にフルセットの末、日本に勝利した韓国女子選手の容姿について言及したツイートに、ハングル語で批判のコメントが相次いだ。日本語では百田氏のツイートに同調するコメントもあったが、「そんなくだらないツイートで読者を失望させないでください」と苦言も見られた。

 自民党関係者はこう指摘する。

「人種差別に関して敏感な時代になぜこんなツイートをするのか。百田氏は頭の回転が速く、立派な作品も残している。ただ、このコメントは韓国に対する憶測を呼ぶ差別的な発言と解釈されても仕方がない」

 差別発言については、厳しい目が向けられている。スペイン・バルセロナに所属するフランス代表のFWウスマン・デンベレとFWアントワーヌ・グリーズマンが、19年7月にクラブの日本ツアーで来日した際に滞在したホテルで日本人従業員に差別的発言をした映像が大きな波紋を呼んだのは記憶に新しい。

 ホテルの一室で撮られたもので、両選手はサッカーのテレビゲーム・ウイニングイレブンをするため、ホテルのスタッフにセッティングを任せていた。しかし、デンベレはセッティング中のスタッフを目の前に、フランス語で「醜い面」、「ひどい言葉だ」などと発言。グリーズマンはデンベレの隣で笑みを浮かべていた。

 この動画が2年後の今年7月にネット上で拡散され、「日本人差別ではないか」と問題視された。日本や海外のメディアが取り上げて批判の声が殺到すると、デンベレとグリーズマンはSNS上で謝罪する事態になった。

 また、6月には女子バレーボールのセルビア−タイ戦で、セルビア代表のサンヤ・ジュルジェヴィッチが試合中に指で目尻を引っ張る「つり目ポーズ」をした際、アジア人を揶揄する差別的行為と批判がSNS上で殺到。

 ジュルジェヴィッチは現在非公開にしている自身のインスタグラムで「自分の過ちを認識し、試合後すぐにタイチームの全員に謝罪しました」、「誰かを侮辱する意図はまったくなく、ただ“タイチームのようなディフェンスをしよう”というメッセージをチームメイトに伝えたかっただけ」と投稿した。

 スポーツ紙記者はこう苦言を呈する。

「本人が差別するつもりがなくても、相手が差別と感じるような発言や文言は差別行為です。五輪憲章で『人種、宗教、政治、性別、その他に基く、国もしくは個人に対する差別は、いかなるかたちの差別であっても、オリンピック・ムーブメントへの帰属とは相入れないものである』と定められています。百田氏はどういう意図でつぶやかれたかわかりませんが、誰が読んでも外見に対し、憶測を呼ぶ文章です。ショックなのは百田さんのツイートに同調する意見が多いことです。見るに耐えない書き込みも見られる。韓国人選手たちはこの文章を目にしてどう感じるか。相手の心情を慮る想像力が欠如しているのではないでしょうか」

 日本と韓国の政府間は良好な関係とは言えない。東京五輪を巡っても、韓国選手村の横断幕や日本を挑発する横断幕や、メダリストに贈呈されるビクトリーブーケに対して「福島産の花束を準備したが、放射能への懸念が少なからずあるのが事実だ」と言いがかりをつけてきたことが話題になった。だが、そのような背景があったからといって、韓国女子選手に対し、憶測を呼ぶような言動は許されるものではない。(安西憲春)

このニュースに関するつぶやき

  • 褒め言葉も差別になるのか…。となると、頭いいね〜も差別用語か…。何の意味があって言葉を狩るのだ…?
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  • ハラスメントはダメよと繰り返し教えられても、絶対に学べない人っているよね。色々と大切なものを失わない限り、どれだけ教えられても変わる意思がない人は…もう仕方ないと思う
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