京都市営地下鉄烏丸線の新型車両、京都の伝統産業素材・技法を活用

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2021年08月03日 18:51  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
京都市交通局は、来春の営業運転開始をめざす地下鉄烏丸線新型車両の外観・内装に京都の伝統産業素材・技法を活用すると発表。活用事例の第1弾として、外観デザインの京都市交通局章、内装デザインの車号・事業者標記銘板を公開した。

京都市交通局では、現行の地下鉄烏丸線車両20編成のうち9編成を2021〜2025年度にかけて新型車両に更新する予定。1編成目は今年7月に竹田車両基地へ搬入され、各機器の調整・機能検査、試験運転などを実施し、2022年春の営業運転開始を予定している。

新型車両の外観・内装デザインに関して、「地下鉄烏丸線車両の新造にかかるデザイン懇談会」で議論され、最終的に市民や利用者の投票で決定した。京都ならではの地下鉄として、京都の伝統産業素材・技法を活用することとし、今回は外観デザインの京都市交通局章、内装デザインの車号・事業者標記銘板が紹介されている。

外観デザインの京都市交通局章は、先頭車両(1・6号車)の車外側面(1編成あたり計4個、9編成導入後の合計で36個)に設置。材質はアルミとし、一枚金属板を鎚(つち)で立体的なものや浮彫状に装飾を打ち出す金属工芸の「鎚起(ついき)」の技法を活用して、局章に凹凸状の鎚目(つちめ)模様を入れている。あわせて新型車両のラインカラーである緑色(エメラルドグリーン)に着色した。

内装デザインの車号・事業者標記銘板は、先頭車両(1・6号車)の客室と運転室の仕切壁(1編成あたり車号と事業者銘板各2個、9編成導入後の合計で各18個)に設置。材質は鉄をベースとし、小さな金鎚で純金銀をはめ込む「京象嵌(きょうぞうがん)」の技法を活用している。標記銘板の四隅に、有職文様で縁起が良いとされる「幸菱(さいわいびし)」が施される。(木下健児)

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