「全競技で金メダルに最も近い」選手も 東京五輪「空手」の精鋭たち

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2021年08月05日 08:00  AERA dot.

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写真空手(形) 喜友名諒(31、左):1990年、沖縄県出身。劉衛流龍鳳会所属。男子形個人戦で世界選手権3連覇中、全日本選手権9連覇中/空手(形)清水希容(27):1993年、大阪府出身。ミキハウス所属。女子形個人戦で世界選手権2連覇(2014年、16年)。全日本選手権は19年まで7連覇 (c)朝日新聞社
空手(形) 喜友名諒(31、左):1990年、沖縄県出身。劉衛流龍鳳会所属。男子形個人戦で世界選手権3連覇中、全日本選手権9連覇中/空手(形)清水希容(27):1993年、大阪府出身。ミキハウス所属。女子形個人戦で世界選手権2連覇(2014年、16年)。全日本選手権は19年まで7連覇 (c)朝日新聞社
 東京五輪で新たに採用された日本の伝統競技である「空手」。その見どころや注目の出場選手などを紹介する。AERA 2021年8月2日号から。

【写真】小さな体で異次元パワーを発揮!

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 空手は琉球王国時代の護身術、琉球古武道がルーツといわれる。男子形(かた)の喜友名諒(31)は、空手発祥の地・沖縄の誇りを胸に初の五輪に臨む。

「形」は敵を見立てて防御技と攻撃技を組み立てて行われ、技の正確さ、力強さやスピードを競う採点競技だ。

 喜友名はコートに立ち、深く一礼すると、まるで目の前に敵がいるかのような鬼気迫る眼光で前をにらむ。空気を切り裂く音が響く突き、ゆったりしているのに一瞬の隙も与えない足の運び、技を放つ際の気迫あふれる声。見る者を圧倒する。

 世界選手権は3連覇中、アジア選手権は4連覇中、全日本選手権は9連覇中だ。内容も2位以下に大差をつける圧勝で、2020年1月の国際大会プレミアリーグ・パリ大会では、審判の一人が史上初の満点を出したほど。昨年には国際大会プレミアリーグの優勝回数が19となり、ギネス世界記録にも認定された。これらの実績から、「全競技で金メダルに最も近い」とも言われる。

■本物の空手を示したい

 5歳で空手を始めた。中学2年で全国制覇した翌年に劉衛流龍鳳会会長の佐久本嗣男・日本代表男女形監督(73)に弟子入り。技術だけでなく、一つ一つの技の意味も考え、礼節を尊ぶ平和の武としての精神性にも重きを置き、鍛錬してきた。

 同じ流派の先輩で、世界選手権女子団体形で2度優勝経験のある清水由佳さんは喜友名の強さをこう説明する。

「きまじめで、決して器用な選手ではない。例えば『わきを締めろ』と言われたら、加減がわからず必要以上に締めてしまうようなところもある。そんな中、努力と空手への思いがあってここまで強くなった。どんなに連覇しようが、金メダルのプレッシャーがあろうが、おごりや焦りもなく、メンタルが常に安定している。どんな状況でも平常心で挑めるのも喜友名の強みだと思います」

 空手は24年パリ五輪では採用されなかった。東京五輪は空手の存在感をアピールする舞台となる。

「本物の空手を世界に示したい」

 そんな矜持(きょうじ)で、喜友名は金メダルに挑む。

 女子形の清水希容(27)も金メダル候補だ。世界選手権で2度優勝するなど実力は申し分ない。形は女子が8月5日、男子が6日にある。

 空手のもう一つの種目、組手は相対する2選手が、決められた部位に突き・蹴り・打ちを速く、正確に、力強くコントロールして攻撃する。通常は5階級だが、今大会は3階級に集約されるためメダル争いは熾烈(しれつ)だ。女子61キロ超級の植草歩(29)、男子75キロ級の西村拳(25)にも注目したい。(編集部・深澤友紀)

※AERA 2021年8月2日号より抜粋

このニュースに関するつぶやき

  • そうやって大きく宣伝されてる選手が初戦敗退して、逆に自他共に初戦突破も怪しまれるようなのが圧倒的な戦いぶりでメダル取っちゃったりするんだよな。 https://mixi.at/acZUCC2
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  • 全ての選手が、安全に、ベストパフォーマンスで臨めるように、と願うばかりである。 https://mixi.at/acZUCC2
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