英ボクサー、表彰台で獲得した銀メダルをポケットへ「銀を祝うつもりはない」

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2021年08月05日 12:31  Techinsight Japan

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ボクシング男子ライトヘビー級に出場した英代表ベンジャミン・ウィテカー選手(画像は『B £ N Z O 2021年7月12日付Instagram「Touched down in Tokyo」』のスクリーンショット)
東京オリンピック・ボクシング男子ライトヘビー級の決勝戦が4日に行われ、英国代表のベンジャミン・ウィテカー選手(24)がキューバ代表でリオ五輪の金メダリスト、アルレン・ロペス選手に敗れた。ショックを受けたベンジャミン選手は銀メダルを首から下げることを拒否し、ポケットに入れてうつむいたまま表彰台に立った。

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両国国技館で開催したボクシング男子ライトヘビー級の決勝戦で銀メダルを獲得したベンジャミン・ウィテカー選手は、リング上に設けられた表彰台に上がったもののずっと頭を下げたままだった。そして銀メダルを受け取ると、そのままズボンのポケットにしまい込んだ。

その後、金メダルのキューバ国旗、銅メダルのアゼルバイジャン国旗とロシア・オリンピック委員会(ROC)の旗の横に英国旗が掲げられると、ベンジャミン選手はようやく頭を上げてユニオンジャックに目をやった。

続いてメダルを首にかけた他の3人の選手が肩を抱き合い恒例の写真撮影を行うと、ベンジャミン選手はしぶしぶ銀メダルを取り出した。そして彼は他のメダリスト達と抱き合うこともなく、表彰台を降りて早々とリングを去っていった。


英ウェスト・ミッドランズ出身のベンジャミン選手は『Daily Mail Online』のインタビューに応じ、金メダルを獲得できなかったことへの悔しさをこのように語っている。

「金メダルは獲れなかった。金を逃したことは、僕にとって失敗だ。だから今は銀メダルを祝うつもりはない。何年かして振り返った時、これがどういう意味だったかがわかると思う。銀を勝ち取ったんじゃない。金を獲れなかったんだ。だから感情的になってしまった。」

「誰も銀や銅を目指してトレーニングしていない。ここにいる全員が、金メダルを目指してトレーングしてきた。今朝目覚めた時、今日こそが僕の日だと確信した。ウェスト・ミッドランズのみんなと英国が応援しているんだと。」

勝利したキューバ代表のアルレン・ロペス選手には「おめでとう。今日は彼の日だった。素晴らしいボクサーだ」と言葉を送り、こう続けた。

「僕はジムに戻ったら、いろんなことを見直してもっと努力しなくちゃならない。次回こそが僕の番だと思っている。」


なおベンジャミン選手の表彰台での態度について、SNSでは「彼の失望は理解できるが、子供のような態度をとる必要はないだろう」といった批判の声が高まっている。

「表彰台に立ったことを誇りに思うべきだ。ハイクラスのボクサーに打たれ、よく頑張った。表彰台で対戦相手を見下す必要はない。」

「今まで見た中で、最悪のスポーツマンらしき振る舞いだった。勝者を祝福することを拒み、メダルをポケットに入れて表彰台で着用することを拒んだ。試合前の威勢が良すぎて、負けることに耐えられないのだろう。ひどいお手本だ。」

画像は『B £ N Z O 2021年7月12日付Instagram「Touched down in Tokyo」、2021年8月4日付Instagram「Disappointment, embarrassment the list goes on...」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

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  • そういえば日本の某競技での女子選手が銅メダルを取ったが、不満そうにふくれっ面していたな。メダルを狙っても予選敗退する選手もいるのに不適切、失礼な態度だと思った。
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