偉大な父の背中を追って…今夏“キャラガー2世”がプロのキャリアをスタート

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2021年08月05日 18:06  サッカーキング

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ウィガンに所属するジェイムズ・キャラガー [写真]=Getty Images
偉大なプレイヤーを父に持つ選手にとって同じ世界で活躍するのは至難の業だが、今夏もそんな二世選手がプロキャリアのスタートを切ることになった。

 その選手の名は、ジェイムズ・キャラガー、18歳。屈強なDFとしてリヴァプール一筋17年のキャリアを送ったジェイミー・キャラガーの息子である。

 父は2013年に現役を引退するまでワンクラブマンとして公式戦クラブ歴代2位となる737試合に出場。欧州カップ戦出場試合数149、プレミアリーグ出場試合数508はいまだ更新されないクラブ最高の数字を誇り、まさにリヴァプールのレジェンドの一人だ。

 今回の嬉しいニュースは、リヴァプールから北東に30キロほどの距離にある人口10万人程ほどの小さな町、ウィガンから発信された。グレイター・マンチェスター州にあるこの町は、フットボールクラブのアスレティックとラグビーチームのウォーリアーズが共存するスポーツ愛好家が多い街として知られている。

 ジェイムズは父が選手として在籍していた縁もありリヴァプールのアカデミーで幼少期を過ごしていたが、2014年に移籍することになる。

 14歳でレッズでの将来を絶たれた彼は、近郊の中堅クラブでキャリアを続ける決断をする。ウィガンは2005年から8シーズン連続でプレミアリーグの舞台で戦ったものの、ジェイムズがアカデミーに加入する時期と時を同じくして2部のチャンピオンシップと3部のリーグ1を行き来するような低迷期を迎えることになる。

 結果的には、エリート選手が集まる殺伐としたビッグクラブのアカデミーから環境を変えたことが、ジェイムズの成長を促すことに繋がったようだ。「4年前、初めてこのクラブに来た時から、ここの雰囲気が好きだった。このクラブでプロキャリアをスタートできることをとても喜んでいます」と契約締結後のインタビューで本人は語っている。

 2018―19シーズンはクラレッツ杯で優勝、翌シーズンはFAユース杯準々決勝に進出。そして昨季はU−18チームの主将に任命され、対人に強い屈強なセンターバックとして、また献身的にチームを統率するリーダーとして、18歳以下プロフェッショナル・ディベロップメント・リーグの優勝に貢献。念願のファーストチーム昇格を勝ち取ったのである。

 アカデミー責任者を務めるグレゴー・リオクは、「ジェイムズにとって良い契約だろう。彼の挑戦が我々のクラブと共にあることを嬉しく思う」と賛辞を送り、父のジェイミーも「息子よ、良くやった!誇らしいぞ!」と、今後に向けた激励のメッセージをSNSに投稿している。

 今回の契約期間や年俸は明らかにされていないが、将来のステップアップを目論見、お互いの意思が反映されたものになったようだ。今春にはリヴァプールのローカルライバルであるエヴァートンから獲得の打診が届いたものの、違約金を巡って合意できなかったのは事実。またスコットランドのリーグチャンピオンであるレンジャーズも興味があったと報じられている。

 レンジャーズの指揮官といえばスティーブン・ジェラード。旧知の仲である指揮官が自らの手で親友の息子を育てたいという夢のあるストーリーだが、18歳には試合経験を優先させるべきだと考えたようで、イングランド3部チームでプロキャリアをスタートさせる決断に至ったようだ。

 昨季はリーグ1で苦しい残留争いを強いられたものの、最後の7試合で4勝を上げ奇跡的に残留を果たしたウィガン。ジェイムズの当面の目標は、リーム・リチャードソン監督に評価され、メンバー入りを目指すことになる。父のジェイミーは現在、スカイスポーツなどで解説者として活動している。近い将来、親子共演の舞台が訪れることを期待したい。

(記事/Footmedia)

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