平野歩夢が日本人5人目の夏冬五輪出場 失うものがあっても二刀流にこだわった理由【一問一答】

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2021年08月05日 18:10  AERA dot.

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写真平野歩夢が「夏冬五輪出場」を果たす(gettyimages)
平野歩夢が「夏冬五輪出場」を果たす(gettyimages)
 スノーボードで五輪2大会連続銀メダルの平野歩夢(22)が8月5日、東京五輪のスケートボード男子パークに出場した。夏冬の五輪に両方出場した5人目の日本人選手となった。14位で予選通過はならなかったが、スノーボードでの平野の代名詞である高いエアを夏空の下で決めた。

【写真】スノボで演技をする平野歩夢

*  *  *

 平野は試合後、取材エリアに笑顔で入ってきた。

「スケートボードが確実に今の自分を強くさせてくれたと思う。悔いなく今日を終えられた気持ちですね」

 今後については、

「すぐスノーボードに切り替える。(北京冬季五輪まで)あと半年でどこまでやれるか。またこれもチャレンジ」

 と語った。

 平野と報道陣との一問一答は次のとおり。

――おつかれさまでした。東京オリンピックの演技を終えて感想を聞かせてください。

 いや〜。でも、楽しく自分の滑りができて終われたので、ほんと悔いなく。この場に立たせてくれた環境だったり、周りの人たちにほんとありがたいなという気持ちが一番大きいですね。

――スノーボードとスケートボードの挑戦がひとつ終わりを迎えた。そこはどう思いますか。

 でも、このあともすぐスノーボードに切り替えて。そっちもそっちで。ずっとスノーボードから離れている期間がちょこちょこあるので、やっぱ周りのレベルも高いし、半年でどこまでやれるか。またこれもチャレンジだと思っていて。だから、終わっても終わってないみたいな、挑戦の流れであるのかなと思います。

――東京オリンピックまでの歩みはだいぶしんどかったですか。

 そうですね。やっぱ最初はほんと3年前ぐらいにちょっと頑張ってみようかな、挑戦してみようかなと思って、やってはいたんですけど。やっぱりそれなりに失うものというか、自分がやってきたことから離れていた期間でもあったので。

  やっぱやっていくうちに誰もやっていないことの難しさだったり、人がやっていないことってこんな大変なんだなと、あらためて実感していた時期はちょこちょこあるので。やっぱそのときは、うーん、つらく苦しい時期っていうのはあったんですけど、人がやっていないことを選んだわけなので。それにこの場に今では立てたというところで考えると、ほんと、このスケートボードの場が確実に今の自分を強くさせてくれたと思うので。ま、ぜんぜんそこに対しては悔いなく今日を終えられた気持ちですね。

――今日演技が始まる前というのは、冬とは違う心境でしたか?

 流れ的にはプレッシャーとか、すごい期待を感じてはいたんですけど、雰囲気的には。自分はそうじゃなく、勝ち負けというよりも、なんだろうな、この場に立てていることだったり、この場で自分の納得いくことを表現したいなという気持ちがやっぱ強かったので。プレッシャーとかも自分自身では正直感じていなくて、どこまでいけるのかっていう挑戦ができたかなという感じでしたね。やるだけという気持ちが強かったです。あんまり緊張もなく楽しめました。

――自分の演技としてはどういうところを見せられたと思いますか?

 今まで(スケートボードの)ほかの大会もずっと出ていて、ずっと自分の納得いく滑りや練習でやってきたことが出せなかったり、スケボーって難しいと実感しながら戦っていた。今回は練習時間もそれなりに、5日間ぐらいあったので、それなりに今までやってきたことをまとめられたかなということと、やっぱ高さや(ボードの)回しだったりというのは、スノーボードをやってきた側として、もう武器にしなきゃなっていう唯一の部分でもあるので。そこは自分のスケボーで唯一、スノーボードからつながる部分であって、スピード感っていうのは意識したいなと思って。その辺を今回は最大限に出せたかなと。

――今回のチャレンジで得られたことは?

 得られたものは、やっぱりスケートボードをやり始めてから、楽しいだけじゃなかったり、納得いくことだけじゃない、ほんとに挑戦、自分ができないようなことや人ができないようなことにチャレンジすることの難しさだったり、そういう大変だなっていう自分との闘いが繰り返し続いてきたので。そういうところはスノーボードではなかなか感じない部分だと思うし、それがスケートボードを通じて、この場を通じて、ま、自分自身を強くしてくれたと思います。

(編集部・深澤友紀)

※AERAオンライン限定記事

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