2022年BTCC本格導入を前に、共通ハイブリッドとMスポーツ製TOCAエンジンが実戦デビューへ

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2021年08月06日 12:51  AUTOSPORT web

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写真元王者アンドリュー・ジョーダンのドライブによりレースデビューを果たすことが決まった『トヨタ・カローラBTCCハイブリッド』
元王者アンドリュー・ジョーダンのドライブによりレースデビューを果たすことが決まった『トヨタ・カローラBTCCハイブリッド』
 BTCCイギリス・ツーリングカー選手権で2022年の本格導入に向け開発が進められているTOCA共通ハイブリッド機構搭載の『トヨタ・カローラBTCCハイブリッド』が、システムの本格投入を前に仕上げの最終テストを敢行。この9月下旬に開催される2021年シーズン第8戦のシルバーストンで、元王者アンドリュー・ジョーダンのドライブによりレースデビューを果たすことが決まった。

 BTCCオーガナイザーのTOCAにより2019年投入の『トヨタ・カローラBTCC(現トヨタ・カローラGR Sport)』が共通ハイブリッド機構のテストベッドに指名されたことを受け、現在TOYOTA GAZOO Racing UKとしてシリーズに参戦するスピードワークス・モータースポーツ(SWM)は、システム供給権を獲得したコスワース・エレクトロニクスと協業し、ハイブリッドの開発作業を進めてきた。

 2020年の7月7〜8日にスネッタートンで開催された公式タイヤテストにて、ダレン・ターナーの手でシェイクダウンを終えたトヨタ・カローラBTCCハイブリッドは、ここまでの1年で順調なテストマイレージを重ねており、ターナーから引き継ぐ形でほぼすべてのセッションでステアリングを握った2013年チャンピオンにより、いよいよ実戦形式での最終試験に挑むこととなった。

 日本名『カローラ・スポーツ』の、NGTC規定マシンに搭載された“P2 off-axis”と呼ばれるこの新機構は、システム定格60Vで20kgの重量となるバッテリーパックを搭載し、7.5kgの電気モーターとコントローラー、ポンプ、冷却パイプ、配線ケーブル類などを含めシステム総重量を64kgとし、ツーリングカーとしての運動性能を損なわないよう、重心を含めマシン挙動に対する悪影響を最小限に抑えた設計となっている。

■賞典外扱いで、3レースともにピットレーンスタートが決定

 また、シルバーストンの週末には新型ハイブリッド機構だけでなく、こちらも2022年から予定する共通エンジン供給サプライヤーに選出されたMスポーツ製の新TOCA共通エンジンも組み込まれる。

 SWMのオペレーションで週末すべてのセッションで走行予定の『トヨタ・カローラBTCCハイブリッド』は、レース結果に対して賞典外となりチャンピオンシップポイントを獲得する資格は有さない。また、選手権争いへの干渉を避けるため3ヒートすべてでピットレーンスタートが予定されている。

「システム的に予期せぬトラブルが発生しない限り、シルバーストンでは予選と3レースのすべてに出走する計画だ」と明かしたBTCC運営団体のTOCA代表を務めるアラン・ゴウ。

「もちろん、決勝で上位入賞を果たしてもシリーズポイントを獲得することはなく、予選でポールポジションを獲得したとしても、スタートはピットから……ということになる」と続けるFIAツーリングカー・コミッション理事でもあるゴウ。

「シルバーストンへの参戦はその開発サイクルの完全な一部であり、すでに統合が進んでいるハイブリッド・コンポーネントと新型共通エンジンは、シーズンに相当する走行距離をはるかに超えたマイレージを重ねている。その上で、通常の週末のレース手順も経験しておく必要があるんだ」

「したがってトラック上でバトルを演じてもレギュラー参戦組のリザルトに影響を及ぼすことがないような措置を採るが、ファンとパートナーが2022年よ​​り前にハイブリッド車両の作動とパフォーマンスを見る機会を持つことが重要だと考えている」
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