シープスヘッドを釣り上げた男性(画像は『LADbible 2021年8月5日付「‘Terrifying’ Fish With ‘Human Teeth’ Baffles Social Media Users」(Credit: Facebook/Jennette’s Pier)』のスクリーンショット) 米ノースカロライナ州にある桟橋で、人間のような歯を持つ魚が釣り上げられSNSを騒がせている。人々の中には「これはフェイクでしょう?」と疑う者まで現れたが、実は同州沿岸地域では決して珍しくない「シープスヘッド」という魚だった。『Houston Daily Post』『LADbible』などが伝えている。
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米ノースカロライナ州ナグス・ヘッドにある長さ300メートル超(1000フィート)の桟橋で今月2日、シープスヘッドが釣り上げられた。シープスヘッドは人間のような歯を持つことで知られ、この写真が同桟橋でフィッシングなどのアクティビティを提供する「ジェネッツ・ピア(Jennette’s Pier)」のFacebookに投稿されると大きな反響があった。
釣り上げたのは「ジェネッツ・ピア」の常連客で同州サウスミルズに住むネイサン・マーティンさん(Nathan Martin)で、その日はシープスヘッド狙いで双子の兄弟と一緒に釣りに来ていた。
ノースカロライナ州の環境基準課によると、シープスヘッドの重さは通常5〜15ポンド(約2.2〜6.8キロ)、体長30インチ(約76センチ)ほどで、ネイサンさんが捕らえたのは9ポンド(約4キロ)だった。
ネイサンさんは「引き上げるのは大変だったけど、いい釣果だった。ただ実際に口内いっぱいに生えた歯を見た時はショックだったね」と明かすと、「この魚は美味いんだよ」と笑顔を見せた。
シープスヘッドはフジツボやムラサキイガイなどの二枚貝、カキなどが生息する桟橋、埠頭、難破船などのある海水域、汽水域に生息し、同州沿岸水域では一年中見られるという。
科学雑誌『サイエンティフィック・アメリカン』は、雑食のシープスヘッドの歯のエナメル質は人間のものとほぼ同じであることを指摘しており、切歯、臼歯でウニや甲殻類などを噛み砕くことができるという。
なおFacebookに投稿されたシープスヘッドの写真には、次のようなコメントがあがっている。
「まるで入れ歯だね。」
「私の歯よりも立派。」
「あんなに歯があって羨ましい。」
「本物なの?」
「これはフォトショップでしょう。」
「こんな魚、初めて見た。」
「シープスヘッドは決して珍しくはないよ。」
「気持ち悪いわ。」
「不気味。あまり食べたくはないわね。」
「美味しいとは思えない。」
ちなみに昨年7月には、
人間のような白い歯となまめかしい唇を持った魚がSNSに投稿され話題となった 。マレーシア周辺の海で獲れたその魚は、フグ目の「モンガラカワハギ科(トリガーフィッシュ)」だったという。
画像は『LADbible 2021年8月5日付「‘Terrifying’ Fish With ‘Human Teeth’ Baffles Social Media Users」(Credit: Facebook/Jennette’s Pier)』『Jennette’s Pier 2021年7月21日付Facebook「Wednesday, July 21」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)