前半戦で光った巨人の“1つ先の塁”を狙った走塁

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2021年08月10日 08:11  ベースボールキング

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6回巨人二死満塁、打者巨人・大城のとき、DeNA・上茶谷(右)が暴投、三走に続き二走梶谷(13)の生還(C) Kyodo News
巨人は前半戦、“1つ先の塁”を狙った走塁が光った。

 4月15日の中日戦では、4−1の3回二死一、三塁から大城卓三の3球目に、一塁走者の亀井善行がスタートを切る。捕手の木下拓哉が二塁へ送球する間に、三塁走者の梶谷隆幸が生還し、5点目のホームを踏んだ。

 同日の『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人−中日戦』で解説を務めた川相氏は「ダブルスチールですね。梶谷はキャッチャーが投げるやいなや、送球の高さを見て走ったわけではなくて、投げようとした時点でスタートを切っている。これは原監督の得意の攻撃ですよ」と分析した。

 16日のDeNA戦では0−0の3回無死一、二塁から梶谷隆幸がセンター後方にはなったフライで二塁走者の松原聖弥だけでなく、一塁走者の坂本勇人もDeNAの守備陣の動きを見て二塁へ進塁。続く岡本和真の二塁打で三塁走者の松原に続き、二塁走者の坂本もホームを踏んだ。

 同日の『ニッポン放送ショウアップナイター DeNA−巨人戦』で解説を務めた佐々木主浩氏は「ジャイアンツは昨日(15日)もダブルスチールがありましたが、走塁に相当力を入れてるんじゃないですかね」と話した。

 翌17日のDeNA戦でも、1−1の6回二死満塁から大城卓三の打席で、DeNAの上茶谷大河の暴投で、三塁走者の松原の生還に続いて、二塁から梶谷も一気にホームを陥れた。

 5月19日の広島戦では、0−0の3回一死一塁から炭谷銀仁朗が遊ゴロを放つ。広島のショート・田中広輔が二塁へ送球し、6−4−3のダブルプレーかと思われたが、一塁走者・吉川のスライディングが早く二塁セーフに。

 この走塁に同日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人−広島戦』で解説を務めた田尾安志氏は「これは九里としたら思い通りシュートで詰まらせて、“よしゲッツー!”と思ったけども、吉川は良い走塁をしましたね。すごく良い走塁をしました」と褒めた。

 長打力のある選手が多い打線のなかで、こういった“1つ先の塁”を後半戦以降も展開することができれば、得点のバリエーションは増えていきそうだ。

(ニッポン放送ショウアップナイター)

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