10日に放送された『ショウアップナイタースペシャル』にショウアップナイター解説者の真中満氏が出演し、阪神のドラフト1位ルーキー・佐藤輝明について言及した。
佐藤は新人ながら前半戦リーグ4位の20本塁打を放ち、打率.267、52打点の成績を残した。その一方で、リーグワーストの121三振と三振の多さが気になるところ。
真中氏は佐藤について「序盤はインコースの速いボールはどうかなと言われていましたよね。途中でマークして克服してきたと思うんですよ」と話し、「インコースのストレートを狙って打てるのか、狙わなくても反応して打てるのか、その辺は変わってくると思うんですけど、高めのインコースのボール球に手を出さずにインコースのボールをうまく反応できれば、まだまだ数字が伸びていくと思うんですよね」と期待を寄せた。
また、真中氏はインコースの見極めについて「速いボールは佐藤選手も好きなので、それより若干高め、インコースの厳しいボールに手を出してしまいますよね。我慢できるようになると、相手のピッチャーも苦しくなる。甘くなったボールを捉えてくることになると思う」と続けた。
「あともうひとつは、落ちるボールの変化球の対応ですよね。あれは佐藤選手だけでなくて、誰でも落ちるボールは苦手なんですよ。どこで1球、2球我慢できるかによって、そのあとの攻め方が変わってくる。フォークボール系の変化球の見極めですよね」とフォークをはじめとした落ちる変化球の対応力の向上を挙げた。
長打力が魅力的ではあるが、三振数の多さも指摘されることが多かった。真中氏は「(三振の)数字は気にしなくていいと思いますね。三振を怖れると、振れなくなってきますので、まずは振っていっていいと思う。追い込まれてからの対応は、今後ですよ。今年はちょっとわからないですけど、今後は低めのボールを見逃すことによって、相手バッテリーも苦しくなってくる。追い込まれてからの対応は、この先もう少し考えていくべきかなという気はしますよね」と長い目で克服していけば問題ないと見ているようだ。
(ニッポン放送ショウアップナイター)