オリックスの33歳ベテランコンビが活躍! 主砲・吉田正にも一発

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2021年08月19日 01:32  ベースボールキング

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来日初登板となったオリックスのスパークマン<写真=北野正樹>
○ オリックス 5 − 2 日本ハム ●
<14回戦・ほっともっと神戸>

 試合開始直後から断続的に降り続く雨の中、33歳のベテランコンビが躍動した。

 初回はT-岡田。「みんなでつないでできたチャンスの場面だったので、自分も何とかつないでいこうと思った」と、二死満塁から日本ハムの先発左腕・河野竜生が外角に投じた変化球に右手で合わせてライト前に運ぶ巧打を見せ、来日初登板初先発の新助っ人、スパークマンを援護した。

 その後、2-2の同点で迎えた5回には、もうひとりの33歳、安達了一が二死一、二塁から勝ち越しの適時二塁打。安達も「ラオウ(杉本)が(四球を選んで)つないでくれていたので、勝ち越し点になってよかった。後ろにつなぐ謙虚な気持ちで打席に立った」と振り返り、前の打者がつないだ好機をつないだだけと、口をそろえた。今季途中からのチームスローガンである「全員で勝つ」を、ベテランが実践する。こんなところにも、今季の強さの秘密が垣間見える。

 そして1点差のまま迎えた8回には、吉田正尚が雨の夜空を切り裂くように、右翼中段へ豪快な19号2ランを放ち、試合を決めた。


 一方、初先発となったスパークマンは、150キロ前後の直球とスライダーを軸に初回、2回を無失点に抑えたが、3回に制球の乱れから2失点。その後、 4回まで投げたが、74球、3安打、3奪三振、4四死球、2失点という内容で降板となった。

 降板後、右腕は「緊張と興奮が入り混ざったような気持ちで、少し取り乱してしまったところもあった。全体的には直球もスライダーもよかったが、コントロールの部分はしっかりと修正したい」と反省の弁を述べつつ、「2年ぶりの先発なので、ある程度は投げられたことは良かった。次は5回以上、投げたい」と、今後の巻き返しを誓った。

 試合後、中嶋聡監督は「雨の試合が連続4試合。変な流れになったが、(その流れを相手に)渡さずに、(吉田)正尚の本塁打で(勝利が)ぐっと来た。ベテランもよく打ってくれた」と評価しつつ、スパークマンについては「調整登板が流れて難しい登板になると思ったが、それでももう少し制球してほしかった」と、理解を示しつつも苦言を呈した。


取材・文=北野正樹(きたの・まさき)


【動画】安達が殊勲の勝ち越し決勝打!

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