現在57歳のバルベルデ氏は、2003年夏にアスレティック・ビルバオの監督に就任。その後は、エスパニョールやオリンピアコス（ギリシャ）などで監督を務め、2013年夏にアスレティック・ビルバオに復帰を果たした。同クラブを2015−16シーズンのスーペルコパ・デ・エスパーニャ（スーパー杯）制覇に導く手腕を発揮したバルベルデ氏は、2017年夏にバルセロナの監督に就任。バルセロナで2シーズン半に渡って指揮を取り、4個のタイトルを獲得した。
スペインのテレビ番組『El Dia de Manana』のインタビューを受けたバルベルデ氏は、アスレティック・ビルバオについて「他のクラブであのような帰属意識を見つけるのは難しい。すべてがあなたのためになり、すべてが自分のためにあり、すべてに共感する。ビルバオの哲学（属地主義）に疑問を持つ人もいるけど、彼らはそれを踏襲して決勝に進出し、スーペルコパ・デ・エスパーニャを獲得。私が監督したチームは素晴らしいものだった」とコメント。また、「個人的な関係も非常に大きく、その結果、私の退任は本当に困難なものだった。記者会見よりも、選手たちに別れを告げるほうが大変だったんだ。私は彼らと一体感を感じていたからね」と思い出話に花を咲かせた。
その一方で、バルセロナ時代にアルゼンチン代表FWリオネル・メッシと口論を繰り広げた噂について、バルベルデ氏は「何があったかは言えない。それは秘密の一部だ。私たちの関係を知らずに、すべてを知っていると思われている方がいい」と明言を避けた。
最後に、バルベルデ氏は「また監督をする可能性はあると思う。でも、刺激的でモチベーションの高いものでなければならない。バルセロナを去った後、私にはしばらく時間が必要だったんだ。本当は旅行をしたかったけど、パンデミックの影響でそれは叶わなかった。今のところ、次に何をすべきかは明確ではない」と心境を明かした。
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