名古屋FWシュヴィルツォクがワールドクラスの一撃を振り返る…「簡単にできた」

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2021年08月23日 14:58  サッカーキング

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シュヴィルツォクが公式戦2戦連発 [写真]=Getty Images
名古屋の新エースがワールドクラスの一撃で豊田スタジアムに歓喜をもたらした。

 22日に行われた明治安田生命J1リーグ第25節で、名古屋グランパスはアビスパ福岡と対戦した。当日は2年ぶりに開催された『鯱の大祭典』期間中で、レプリカユニフォームが来場者に配られるなどさまざまなイベントが行われ、12,172人のサポーターが駆けつけた。注目の一戦は、名古屋がポーランド代表FWシュヴィルツォクのゴールを守りきり、代名詞である“ウノ・ゼロ(1−0)”で勝利を飾った。

 18日に行われた天皇杯JFA第101回全日本サッカー選手権大会ラウンド16のヴィッセル神戸戦で来日後初ゴールを挙げたシュヴィルツォクは、この日はスコアレスで迎えた後半開始から登場。出場からわずか4分後の49分、早速ポーランド代表の実力を見せつけた。ペナルティエリアの手前で吉田豊からパスを受けると、一度ゴールとは反対側にボールを流し、素早く反転。相手DFがコースを切ったかと思われたが迷わず右足を振り抜くと、ボールは弧を描くような軌道でゴールに吸い込まれた。

 試合後、チームを勝利に導いたゴールについて「ゴールによってチームを救うことができてうれしいです」、「いつも練習が終わった後に自分で練習しているので、試合になっても簡単にできました」とワールドクラスのコントロールショットは練習の賜物だと語った。

「相手に体を預けて、あれだけボールを収められる選手はなかなかいないと思います。普通、ゴールキックというのは五分五分だと思いますけど、ほとんど収めてくれていますからすごく助かります。海外選手特有でもあると思うんですけど、体の後ろ側の筋肉がしっかりしているので、背負うパワーがあるのかなと。とはいえ、最も求めているのは得点です。ストライカーとしての仕事をしてくれたことがなにより良かったなと思います」

 チームメイトのDF中谷進之介はロングボールを収めるポストワークなどで攻撃のリズムを作り、決勝点を挙げたストライカーのプレーを絶賛した。

「私が出場した1試合目は連携の部分は難しかったですが、今は時を一緒に過ごしてきていますので、自分自身もうまくやれていると思いますし、だんだん良くなっていると思います」。シュヴィルツォクは連携面にも手応えを感じ、「移籍してきて最初のゴールは難しいものです。それを決めているので、ここからうまくいく」とこれからの得点にも期待感をにじませた。

 チームを指揮するマッシモ フィッカデンティ監督は、ポーランド代表の一員としてEURO2020に出場した後に来日し、隔離期間などを経てチームに合流した新エースの起用法について「あと2、3試合はこういう形(途中出場)で続けなければいけないと考えています」と語った。コンディションなどを考慮し、今後もスーパーサブとしての起用が続きそうだ。

 約4カ月ぶりのリーグ戦連勝に導いたシュヴィルツォクは「すばらしい選手がそろっているので、これから試合がまだありますけど、すべて勝てると思っています」と、今後の戦いに向けて強い自信を見せた。
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